自宅から駅まで「自転車」で通勤中。同僚は「駐輪場代」が支給されているらしいけど、自分は支給なし！ 同じ会社なのになぜ？ 理由を解説
本記事では、駐輪場代が通勤手当として支給されるケースや、その基準について解説します。通勤手当の支給に関する疑問を解消していきましょう。
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駐輪場代は通勤手当として支給されるの？
通勤手当は、従業員が通勤のために必要な費用を補助する目的で支給されるものです。一般的には、公共交通機関の運賃や定期券代、車通勤の場合のガソリン代があたりますが、駐輪場代も支給対象となるケースがあります。
例えば、自宅から駅まで自転車で通勤し、駅前の有料駐輪場を利用する場合、この費用が通勤手当に含まれることがあります。ただし、これが認められるかどうかは会社ごとのルールで決まっています。
一般に、通勤手当の支給基準は、会社が独自に定める「就業規則」や「通勤手当支給規程」によります。会社によって、駐輪場代を支給対象とする場合もあれば、支給対象外とする場合もあるのです。
通勤手当の支給は会社の義務なの？
そもそも、通勤手当の支給は法律上義務付けられているものではありません。労働基準法などの法律には、会社に通勤手当の支給を義務付ける内容はなく、あくまで会社の任意の取り扱いとなっています。
しかし、多くの企業では、従業員の交通費の負担を軽減するため、また福利厚生の一環として通勤手当を支給しています。公共交通機関の定期代だけを対象とし、自転車や車での通勤に伴う費用は支給されない企業もあります。自分の会社の規則を十分に確認しましょう。
駐輪場代が支給されるケースとは？
では、同僚には駐輪場代が支給されるのに、自分には支給されないのはなぜなのでしょうか。駐輪場代が支給されるかどうかは、自宅から駅までの距離がポイントとなる場合があります。多くの企業では、「一定以上の距離を自転車で通勤する場合にのみ支給」といった条件を設定しています。
また、所得税法上は、自宅からの通勤距離によって非課税となる金額が決まります。自宅から2キロメートル未満の場合だと通勤手当が全額課税対象に、2キロメートル以上10キロメートル未満だと1ヶ月あたり4200円までが非課税となります。自分の通勤距離が、会社の規程に該当しているかを確認することが大切です。
駅まで車通勤の場合はどうなる？
車で通勤する場合、ガソリン代が通勤手当として支給されるケースはあるでしょう。ただし、車通勤を認める場合、事前に会社に申請し許可を得る必要があることが一般的です。
なお、自宅から最寄り駅まで車で行き、近くの駐車場にとめる場合、駐車場代を負担する会社はまれでしょう。会社の規程次第ですが、駐車場代が通勤手当に含まれることはほとんどありません。
まとめ
駐輪場代や通勤手当の支給は、法律ではなく会社の規程に基づいて決定されます。そのため、自分の通勤状況が支給条件に合っているかを確認し、必要に応じて会社に相談するといいでしょう。自転車通勤を快適に続けるためにも、会社の通勤手当に関する規程を正確に理解することが大切です。
出典
国税庁 No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
