冬の洗い物は「お湯」でしたいけど、どのくらい水道光熱費が高くなる？コスパよくお湯で洗う方法はある？

寒い時期は水での洗い物がつらくなるので「お湯で洗いたい」と思う人もいるでしょう。しかし、お湯だと光熱費が高くなることもあり、無理をして水で洗うべきか悩まれることもあるかもしれません。
 
実際、洗い物を水でした場合とお湯でした場合では水道光熱費にどのくらい差が出るのか、確認してみましょう。本記事では、食器をお湯で洗うメリットや、水に切り替えずに節約する方法についてもご紹介します。

食器を水で洗う場合とお湯で洗う場合の光熱費の差は？

東京都水道局によると、食器を洗うために水を5分間流しっぱなしにした場合の水道使用量は約60リットルということです。
 
洗い物に何分かかるかは家族の人数にもよりますが、仮に1日の洗い物で計20分間、水を流すと考えると、水道1リットルあたりの単価を0.24円とした場合「240リットル×0.24円＝約58円」になります。
 
お湯で洗う場合は、これにガス代をプラスしなければなりません。ガス代はお湯を何度上昇させるかによって変わり「上昇させる温度×水量÷（熱効率×発熱量）×ガス代単価」で算出することが可能です。
 
熱効率を80％、発熱量を1万750キロカロリーとし、ガス代単価を東京ガス株式会社のガス料金表を基に161.55円／立方メートルとして計算すると、20度の水を40度まで上昇させた場合に240リットルのお湯を使用する際のガス代は約90円です。水道代とあわせると1回の洗い物で約148円かかります。
 
お湯で洗った場合、水で洗う場合よりも1回の洗い物につき90円ほど、1ヶ月（30日）に換算すると約2700円、水道光熱費が高くなる計算です。
 

食器をお湯で洗うメリット

水で洗い物をした方が水道光熱費は節約できますが、お湯で洗った方が落ちやすい汚れもあります。特に、油や脂肪分は水で洗うと固まってしまうので落ちにくくなり、繰り返し洗わなければならなくなるかもしれません。
 
また、お湯で洗った方が水分の蒸発も速いため、乾かしやすくなるでしょう。家事の時短につながる可能性があり、結果的に水で洗うよりコスパがいいと感じる人もいると考えられます。
 

お湯で食器洗いする場合の節約ポイント

冬場は水温が下がるため、たとえゴム手袋をしていても水での洗い物がつらく感じることもあるでしょう。汚れの落ちやすさにも影響するため、今回の事例のように、やはりお湯で洗いたいと思う人もいるはずです。
 
食器洗いにお湯を使う場合であっても、工夫しだいで節約できる可能性もあります。
 
まず、お湯を流しっぱなしにせず洗いおけなどにお湯をためてその中で食器を洗うようにし、使用する水の量を減らしましょう。これにより、水道代もガス代も節約できます。
 
また、給湯器の温度設定を下げることも節約のポイントです。温度を下げることでガスの使用量を減らせるので、ガス代が安くなるでしょう。
 
そのほかにも、食洗器を使うことで節約になる可能性もあります。メーカーや機種などにもよりますが、手洗いよりも水道光熱費が安くなるケースもあるようなので、積極的に活用するとよいでしょう。食洗器を使うことで家事の時短にもつながるため、時間も節約することが可能です。
 

お湯で洗い物をすると月2700円ほど水道光熱費が高くなる場合も｜お湯で洗っても工夫しだいで節約することは可能

寒い時期になると食器洗いに水ではなくお湯を使いたいという人もいるでしょう。水温が低くなると手が冷たくなるだけでなく汚れも落ちにくくなるため、お湯の方が快適かつスムーズに洗える可能性があります。
 
お湯を使うとなると水道代に加えてガス代もかかるため、月々の支払いが心配になることもあるでしょう。実際に計算したところ、お湯で洗い物をした場合、水を使用した場合よりも月2700円ほど水道光熱費が高くなることもあるようです。
 
お湯を使用する場合は給湯器の温度設定を下げたり、食洗器を活用したりすることで節約につながる可能性もあるので、試してみるといいでしょう。
 

出典

東京都水道局 水道のご使用について 水の上手な使い方
東京ガス株式会社　ガス料金表（家庭用／業務用・工業用 共通）東京地区部 一般契約料金B表
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー