「電子レンジ炊飯器」VS「電気炊飯器」1合炊くなら電気代はどちらが安い？それぞれのメリット・デメリットは？

一人暮らしをしている人や、一度に食べるご飯の量が少ない人などは、炊飯器でご飯を炊くことを「もったいない」と感じることもあるかもしれません。
 
そのようなときに活用すると便利なアイテムに、電子レンジ炊飯器があります。本記事では、電子レンジ炊飯器と電気炊飯器の電気代を比較するとともに、それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。

電子レンジ炊飯器とは？

電子レンジ炊飯器とは、お米をといで水と一緒に容器に入れ、ふたをして電子レンジで加熱するとご飯が炊けるアイテムのことをいいます。
 
炊飯できる量は商品によって異なりますが、1～3合程度の場合が多いようです。容器はプラスチック製や陶器製などさまざまで、ご飯以外にもカレーやシチューなどを作れるものもあります。
 
また、炊飯にかかる時間や、炊く前にお米を水に浸す時間、ご飯を蒸らす時間なども商品によって異なるため、比較して選ぶ必要があります。しゃもじや計量カップがついたセットタイプや、洗いやすいシンプルな構造のものは、使い勝手のよさを重視したい人におすすめです。
 

電子レンジ炊飯器と電気炊飯器の電気代を比較

1合のご飯を、電子レンジ炊飯器と電気炊飯器で炊く場合にかかる電気代を比較してみましょう。
 
電気代は「消費電力（キロワット）×使用時間（時間）×料金単価（円／キロワットアワー）」で計算できます。料金単価については、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円／キロワットアワーを使用します。
 
例えば、消費電力600ワットの電子レンジで10分加熱する必要がある電子レンジ炊飯器にかかる電気代は「0.6キロワット×0.17時間×31円／キロワットアワー＝約3.2円」です。
 
一方、1回あたりの炊飯時消費電力量が111ワットアワーの電気炊飯器にかかる電気代は「0.111キロワットアワー×31円／キロワットアワー＝約3.4円」になります。
 
今回比較した商品では、電子レンジ炊飯器の方が若干安くなるようですが、1ヶ月換算してもわずか6円しか違わないため、大きな差はないと考えられます。
 

電子レンジ炊飯器と電気炊飯器それぞれのメリット・デメリット

電子レンジ炊飯器は、価格がリーズナブルというメリットがあります。一人暮らしで一度にたくさんのご飯を炊く機会がない人は、炊飯器が必要ない場合もあるため、家電をそろえるための費用の節約になるでしょう。
 
また、コンパクトなので置き場所にも困りません。その反面、炊きムラが出やすいことや、電気炊飯器で炊く場合よりも風味が落ちる可能性があることなどはデメリットでしょう。
 
一方、電気炊飯器のメリットは保温機能やタイマー機能・早炊き機能など、さまざまな機能が搭載されているものもあり、便利に利用できることが挙げられます。また、炊きたいご飯の量が多い場合は、電子レンジ炊飯器だと対応できない可能性もあるため、電気炊飯器の方がよいでしょう。
 
ただし、電子レンジ炊飯器と比べて本体価格が高額なことや、置き場所が必要になることなどはデメリットです。
 

1合炊くなら電子レンジ炊飯器と電気炊飯器の電気代に大きな差はないと考えられる

電子レンジ炊飯器は、容器にお米と水を入れて電子レンジで加熱するだけでご飯を炊ける便利なアイテムです。1合のご飯を炊く際にかかる電気代を比較すると、通常の電気炊飯器と電子レンジ炊飯器では大きな差はないと考えられます。
 
電子レンジ炊飯器と電気炊飯器それぞれにメリット・デメリットがあるため、よく比較したうえで、どちらを利用すべきか検討してみましょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか？
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー