「水道代滞納」の「割増料金」はいくら…？ 2ヶ月に1回なのでつい支払いを忘れてしまいますが、「滞納するとどうなる」のでしょうか？

水道代の支払いが2ヶ月に1回の場合、つい支払いを忘れてしまう人もいるでしょう。
 
「水道代を滞納してしまうと水が出なくなるのではないか？ 」と不安に思うこともあるかもしれません。
 
そこで本記事では、水道代を滞納してしまった場合にどうなるのかをご紹介するとともに、割増料金の計算方法や払い忘れを防ぐ方法についてもまとめています。

水道代を滞納するとどうなる？

結論からいうと、水道代を滞納すると、最終的には水道を止められてしまうことになります。東京都水道局のホームページには、水道事業は利用者が支払う水道料金で運営されていることや、利用者間の公平性を確保することを理由とし、水道料金が支払われない場合は給水を停止する旨が記載されています。
 
一度水道が止まってしまうと、基本的に未納分の水道代を全額支払わなければ開栓してもらえません。また、その後も支払いがない場合は給水契約が解除され、解除日までの水道代を全額支払う必要があります。
 
給水停止までの流れについては自治体により異なり、事前に「給水停止予告書」により予告している自治体もあるようです。給水を停止しても水道代が支払われない場合は、裁判所を通じて財産の差しおさえが行われる場合もあるでしょう。
 

割増料金の計算方法

水道代を滞納すると、遅延損害金などが発生するケースもあります。例えば、神戸水道局では以下の計算方法で遅延損害金を算出しています。
 
「水道料金×利率×日数／365日」
 
利率は「年3％」、日数は納期限の翌日から実際に支払った日までです。
 
また、これとは別に延滞金を設けている自治体もあるので確認しておきましょう。
 
川崎市上下水道局では下水道使用料の支払いが納期限を過ぎた場合「下水道使用料×利率×日数／365日」で算出する延滞金が発生します。令和7年中の利率については、最初の1ヶ月が年2.4％、2ヶ月目以降は年8.7％が適用されます。
 

滞納している水道代の支払い方法

水道代を滞納してしまった場合、基本的には送られてきている納付書をそのまま使用すれば問題はないようです。仮に納付書の支払期限が過ぎていても、数週間程度であればそのまま支払いが可能な場合もあるため、コンビニや金融機関の窓口に持って行ってみるとよいでしょう。
 
ただし、場合によっては期限を過ぎているとコンビニで支払えないこともあるかもしれません。そのときは、金融機関の窓口で支払いを済ませてください。
 
支払期限を過ぎてからかなり日数が経過している場合は、その納付書では支払えない可能性があります。水道局に問い合わせて対処法を確認しましょう。
 

水道代の支払いを忘れないようにするには？

水道代の支払いを忘れないようにするために、支払い方法の変更を検討してみるとよいでしょう。
 
東京都水道局では、水道代の支払い方法を「口座振替」「クレジットカード」「アプリ」などから選べるようになっています。口座振替を選択すれば自動的に口座から引き落とされるようになるため、払い忘れを防止できるでしょう。
 
また、クレジットカードやアプリを利用し、いつでも簡単に支払えるようにしておくのもよいかもしれません。
 

水道代を滞納すると「水道料金×利率×日数／365日」で算出される遅延損害金が発生する場合もある

水道代の支払いを忘れて滞納してしまった場合、自治体によっては「水道料金×利率×日数／365日」で算出される遅延損害金が発生することがあります。
 
滞納し続けると、最終的には給水を停止されたり財産が差しおさえられたりする場合もあるため、注意が必要です。
 
支払いを忘れないようにするには、支払い方法を口座振替やクレジットカード払いなどに変更する方法もあるため、これを機に検討してみるのもよいでしょう。
 

出典

東京都水道局 水道を止められてしまった
神戸市水道局 水道料金の遅延損害金について
川崎市上下水道局 遅延損害金及び延滞金について
東京都水道局 水道料金・下水道料金のお支払い方法
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー