夏の暑さ対策に「室外機へカバー」をつける家が増えています。これって本当に電気代の節約になるのでしょうか？
この記事では、室外機カバーの効果やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。
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室外機にカバーをつけると電気代は安くなる？
エアコンの室外機は、室内の熱を外へ放出する役割があります。真夏に室外機が高温になると、冷房の効率が落ち、より多くの電力を使ってしまいます。特に直射日光や通風不良が原因となります。
この状態を防ぐため、室外機に「日よけカバー」を取り付けて温度上昇を抑える家庭もあります。室外機が高温になるのを防ぐことで、エアコンが無駄なエネルギーを使わずにすみ、結果的に電気代の節約につながるのです。ただし、間違ったカバーの使い方をすると、かえって熱がこもって逆効果になる場合もあるため、選び方には注意が必要です。
実際にどのくらいの節電効果があるのか？
一般社団法人「省エネ推進協議会」の調査によると、室外機を遮光ネットで囲んだ場合、消費電力が10％（0.63kWh）削減されています。また、室外機に直射日光があたる環境では、日よけカバーの効果が高まる場合もあります。
ただし、設置環境やカバーの種類によって効果には差があり、通風を妨げると逆効果になることもあるため、設置方法には注意が必要です。
室外機カバーを選ぶときの注意点とは？
節電効果をしっかり得るためには、カバーの選び方や使い方にもポイントがあります。
・通気性を妨げないことが最重要
室外機は空気を吸って吐き出す装置です。カバーで全面を囲ってしまうと、風の通り道がふさがれ、冷却効率が下がってしまいます。側面や背面をふさがない設計を選びましょう。
・色と素材は「遮熱性」の高いものを選ぶ
白系の明るい色や、アルミ反射材を使ったタイプは、太陽光を効率よくはね返します。
・すだれやグリーンカーテンも代用可能
市販のカバーを使わなくても、すだれや植物で日陰をつくる方法でも効果があります。ただし、風通しは確保してください。
・冬場は外したほうがいい場合も
冬場は、暖房時にカバーが必要ない場合もあります。特に霜取り運転の妨げになることや、霜付きが発生しやすくなる場合があるため、状況に応じてカバーを外すことを検討しましょう。
正しく使えば、電気代節約につながる！
室外機カバーは、直射日光を遮ることでエアコンの効率を高め、結果的に電気代の節約が期待できるアイテムです。ただし、排気を妨げるような使い方をすると逆効果になることもあるため、通気性や設置方法に配慮が必要です。
取り付け自体は簡単で、安価な製品も多く販売されています。効果は数百円〜1000円程度の電気代節約ですが、長い目で見れば大きな違いになる可能性もあります。
「まずはできることから節電を始めたい」という方には、室外機カバーはおすすめのアイテムです。ぜひこの夏の暑さ対策に、取り入れてみてはいかがでしょうか。
出典
一般社団法人 省エネ推進協議会 室外機及び周辺の遮熱・断熱対策の各社実証試験
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
