朝に「エアコン」を消し忘れ出勤して後悔！ 仕事中の「約10時間」で電気代は、気にするほど“高く”はありませんか？「外出中の電気代」はいくらかかるのでしょうか？
そこで本記事では、エアコンを10時間つけっぱなしにした場合の電気代や、エアコンの消し忘れを防ぐ方法を解説します。
2級ファイナンシャルプランニング技能士
エアコンを10時間つけっぱなしにすると電気代はいくらかかる？
エアコンを10時間つけっぱなしにすると、電気代はどのくらいかかるのでしょうか。エアコンの冷房能力別に電気代を計算してみました。また、1ヶ月に10日消し忘れたとすると、電気代がどのくらいかかるのかも計算しています。
図表1
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ電子版リスト より筆者作成
図表1のように6畳用の2.2キロワットなら10時間で157円、18畳用の5.6キロワットでは579円です。10日消し忘れたとすると2.2キロワットが1566円、5.6キロワットが5794円になります。
2.2キロワットなど小型のエアコンであれば、少々の消し忘れはそれほど大きなダメージではないかもしれませんが、5.6キロワットのような大型のエアコンになると無視できない金額でしょう。
さらに、冷房が活躍する6月から9月までの4ヶ月間、毎月10日消し忘れたとした場合の電気代は、2.2キロワットが1566×4＝6264円、5.6キロワットが5794×4＝2万3176円です。さすがにここまで消し忘れることは少ないと思いますが、最悪のケースではこれだけ余分な出費がかかることになります。
エアコンの消し忘れを防ぐには
エアコンをつけっぱなしにすると、無駄な電気代を払わなくてはならなくなります。エアコンの消し忘れを防ぐための方法をいくつか紹介します。
玄関に張り紙をする
エアコンの停止など外出時のチェック項目を書いた紙を玄関に貼っておけば、消し忘れを防げます。アナログな手法ですが、余分な出費がかかりません。ただし、急いでいるときなど紙自体を見ない可能性がある点がデメリットです。
切タイマーを使う
多くのエアコンには、一定時間後に電源をオフにできる「切タイマー」機能があります。エアコンをつける際に切タイマーを設定しておけば、消し忘れを防げます。毎回セットしなくてはならない点がやや面倒です。
遠隔操作対応のエアコンを使う
エアコンの買い替え時期であれば、新しいエアコンを遠隔操作対応にしてはどうでしょうか。
遠隔操作対応であれば、外出先からスマートフォンでエアコンの操作ができます。消し忘れたときに外からエアコンの電源をオフにできるだけでなく、帰宅する前にエアコンの電源を入れておけます。帰宅して玄関ドアを開けた瞬間のモワッとした熱気を浴びずにすむでしょう。
スマートリモコンを使う
スマートリモコンを導入すれば、外出先からスマートリモコンを中継してエアコンなどの操作が可能です。エアコンを買い替えずに外出先からエアコンを操作できるようになります。エアコンだけでなく、赤外線リモコンに対応した家電なども操作できます。導入費用はかかりますが、エアコンを買い替えるよりは安上がりです。
まとめ
エアコンを10時間つけっぱなしにすると、6畳用のエアコンで157円、18畳用で579円の電気代がかかります。エアコンの消費電力にもよりますが、消し忘れる日が多くなると、無視できないほどの金額になるかもしれません。
消し忘れを防ぐには、張り紙をするアナログな手法から、切タイマーの使用や、スマートリモコンを使う方法などがあります。スマートリモコンは導入にいくらか費用がかかりますが、ほかの家電も遠隔操作できるようになるため、一人暮らしであれば導入してみてもよいかもしれません。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ電子版
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q＆A
執筆者 : 山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士
