2027年から「太陽光パネル」の補助制度が変わるって本当!? マイホームにも今年のうちに設置しておくべき? 次世代技術「ペロブスカイト」のランニングコストを比較
この記事では、次世代の太陽光電池として注目される「ペロブスカイト」の概要をはじめ、従来のシリコン製パネルとのランニングコスト比較、設置・運用コストの“元を取る”ためのコツを紹介します。
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事業者向けの太陽光パネル購入補助は2027年度に「ペロブスカイト」へ移行予定
一部の報道によると、環境省は自治体や企業等を対象とした太陽光発電の導入補助事業について、従来型であるシリコン製太陽光パネル本体の購入補助を2027年度以降の新設分から廃止する方針を固めたとのことです。
世界的な大量生産に由来する価格の下落等が理由として挙げられており、今後は次世代型太陽電池「ペロブスカイト」の導入支援に重点を移す見通しです。
一方で、今回報じられている補助制度の見直しは、企業・自治体向けの事業が対象で、一般住宅向けの太陽光発電設備そのものの購入補助を対象としたものではありません。
「ペロブスカイト」のランニングコストを試算
ペロブスカイトは、薄くて軽く、柔軟性があるため、従来のシリコン製パネルでは設置が難しかった場所にも導入しやすいというメリットがあります。一方、想定耐用年数がシリコン製パネルより短いというデメリットもあります。
これらを踏まえ、あくまで想定となりますが一般的な戸建住宅で30年間使用した際の修繕費等のランニングコストを試算してみましょう。
【シリコン製太陽光パネル】
パネル本体の張り替えは原則不要といわれています。
・パワコン(パワーコンディショナ)交換費用(15年に1度の目安):約20万~35万円
・定期点検・清掃費用(4年に1度の目安で計6回):1回1万~5万円で、計6万~30万円
合計:約26万~65万円
【ペロブスカイト太陽電池】
パワコン交換費用、点検清掃費用に加えて、「パネル全面の張り替え・交換(再施工)」が12~15年に1度を目安に必要となります。
・足場架設費用:約10万~20万円
・古いフィルム・パネルの撤去・廃棄費用:約15万~35万円
・再施工労務費:約10万~25万円
合計:約61万~145万円
ペロブスカイト製の維持費は、30年間でシリコン製の2~3倍に膨らむ可能性があるようです。従来型のシリコン製パネルを設置可能な平らで頑丈な屋根であれば、長期的なコストとしては従来型のほうが有利といえるでしょう。
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より効率的に設置・運用コストの「元を取る」ための方法3選
設置・運用にかかるコストを効率よく回収するためには、以下のような方法が挙げられます。
方法1:売電よりも「自家消費率」を高くする
現在の住宅用FIT買取価格は、2026年度から「1~4年目は24円/キロワットアワー、5~10年目は8.3円/キロワットアワー」の2段階価格に移行しています。
一方で、電力会社から供給される電気料金単価は、1キロワットアワーあたり30円程度とされていることが多いようです。この場合売電するよりも、自家発電した電気を日中に消費するほうが経済的なメリットが大きいといえるでしょう。
方法2:国・自治体の補助金を活用して初期費用を抑える
自治体によっては太陽光発電設備を対象とした独自の補助金制度が用意されていることもあるため、要件に該当する場合はこれらの制度を活用すると初期費用を節約できそうです。
方法3:メーカー保証を確認する
メーカー各社は修理・点検に関する長期保証を設定しており、保証期間内かつ対象の不具合の場合は無償対応となることもあります。突発的に不具合が生じた際の自己負担額を軽減できる可能性もあるため、保証期間や内容を事前に確認しておきましょう。
まとめ
家庭用の太陽光パネルの場合、ただちに従来のシリコン製からペロブスカイト製に移行するわけではありません。
ただし、太陽光パネルの運用は十数年単位と長期的に考える必要があり、売電価格やコストパフォーマンスは刻一刻と変化しています。将来的に家庭用パネルの補助金などの施策が実施される可能性も考えられるため、どちらを選ぶかは補助金制度利用等を加味したうえで検討するとよいでしょう。
出典
経済産業省 次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会 次世代型太陽電池戦略
経済産業省資源エネルギー庁 FIP・FIT制度 買取価格・期間等(2026年度以降)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
