在宅勤務中、仕事の合間に洗濯や掃除をしています。同僚から「勤務中に家事をするのはサボりでは?」と指摘されましたが、仕事に支障がなくても問題になるのでしょうか?
株式会社SMBがリモートワーク経験者1004人を対象に実施した「リモートワークの実態に関する調査」では、「リモートワーク中にさぼってしまったことはありますか?」という質問に「何回かある」と答えた人は72.7%、「一回だけある」は6.6%でした。合わせると79.3%に上ります。
ただし、多くの人が経験していることと、勤務先のルール上問題がないことは別です。本記事では、在宅勤務中に家事をする際の注意点を解説します。
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在宅勤務中の家事は仕事に支障がなくても問題になる可能性がある
在宅勤務だからといって、勤務時間を自由に使ってよいとは限りません。
厚生労働省が公開しているテレワークのモデル就業規則では、服務規律の例として、「在宅勤務中は業務に専念すること」が示されています。そのため、勤務時間として扱われている時間に仕事から離れて洗濯や掃除をしていると、勤務先のルールに反すると判断される可能性があります。
「仕事に支障がなければ大丈夫」とも限りません。例えば、30分掃除をしても、その日の仕事をすべて終えられる人はいるでしょう。しかし、その30分が会社から仕事をするよう求められている時間なら、成果だけでなく勤務時間の使い方が問題になることがあります。
一方、洗濯機のスイッチを入れる程度の短時間の行為まで問題になるとは一概にいえません。会社によって勤務時間や休憩などのルールは異なるため、まず自社の決まりを確認することが大切です。
休憩時間や会社が認める「中抜け時間」なら家事ができる
勤務時間中に家事をしたい人が知っておきたいのが「中抜け時間」です。これは勤務の途中で一時的に仕事から離れる時間を指します。
厚生労働省は、テレワークでは一定程度、労働者が業務から離れる時間が生じることを想定しています。中抜け時間を把握する場合には、その時間を休憩として扱って終業時刻を遅らせたり、時間単位の年次有給休暇として扱ったりする方法を示しています。
例えば、会社が中抜けを認めているなら、15時から30分間仕事を離れて洗濯物を取り込むといった働き方ができる場合があります。その30分を休憩時間として扱い、必要に応じて終業時刻を30分遅らせる方法などが考えられます。
つまり、在宅勤務中の家事が問題になるかどうかは、家事をしたという事実だけでは判断できません。「いつ家事をしたのか」「その時間を会社がどのように扱っているのか」がポイントになります。
勤務中に家事をしたい場合は会社のルールを確認しよう
今回のように、同僚から「勤務中の家事はサボりではないか」と指摘された場合は、まず勤務先の就業規則やテレワーク勤務規程を確認しましょう。
厚生労働省も、テレワークを円滑に行うため、会社が労使で話し合ってルールを作り、就業規則に定めて労働者へ周知することが望ましいとしています。中抜け時間についても、あらかじめ取り扱いを決めておくことが重要です。
そのため、「同僚も家事をしている」「仕事が終わっているから大丈夫」と自己判断するのは避けたほうがよいでしょう。中抜けの申請が必要なのか、家事をした時間は休憩になるのかなどを確認してください。
ルールが分からなければ、上司や人事担当者に確認する方法もあります。事前に確認しておけば、後から勤務態度をめぐってトラブルになるリスクを減らせるでしょう。
在宅勤務では仕事と家事の時間を分けてトラブルを防ごう
在宅勤務中に家事をすることが、一律に問題になるわけではありません。ただし、「仕事に支障がない」という理由だけで勤務時間を自由に使えるとは限らない点には注意が必要です。
今回参照した株式会社SMBの調査では、リモートワークでさぼってしまう要因として「上司や周囲の目がない」が65.2%で最も多く、「仕事とプライベートのメリハリがつかない」も50.9%でした。在宅勤務では、仕事と私生活の境界が曖昧になりやすいことがうかがえます。
洗濯や掃除をしたい場合は、まず休憩時間を活用しましょう。まとまった時間が必要なら、中抜けが認められているかを確認することが大切です。在宅勤務のメリットを生かして安心して働くためにも、勤務先のルールに沿って仕事と家事の時間を分けましょう。
出典
株式会社SMB リモートワーク中にさぼった経験がある方は約8割!さぼって何をしている?
厚生労働省 テレワークモデル就業規則 作成の手引き 5 テレワーク勤務時の服務規律(10ページ)
厚生労働省 テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドラインについて
厚生労働省 テレワーク総合ポータルサイト
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
