銀行から「退職金1000万円」を“年2.5%”で預けられると案内が! 兄に「騙されるな! 高金利は3ヶ月だけ」と言われたのですが“無知な自分”が悪いんですか?「実際の利息」も試算
しかし、年2.5%での預入期間が3ヶ月だけなら、実際の利息は25万円より少なくなります。高い金利が適用される期間と、満期後の取り扱いを確認してみましょう。
本記事では、1000万円を年2.5%の3ヶ月定期に預けた場合の実際の利息を試算し、特別金利を利用する際に確認したいポイントを解説します。
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退職金1000万円を年2.5%で3ヶ月預けたら利息は25万円ではない
退職金などを対象として、一定期間に通常より高い金利を適用する定期預金を取り扱っている銀行があります。
実際に2026年10月時点で、退職金などを対象に、当初3ヶ月間に年2.5%の特別金利を適用する商品があります。利用には、最低預入額や退職金を受け取ってからの期間など、金融機関や商品ごとに条件が設定されています。
ここで注意したいのが、「年2.5%」は、3ヶ月間で元本の2.5%を受け取れるという意味ではないことです。
単純化して1000万円×2.5%×3ヶ月÷12ヶ月で計算すると、3ヶ月分の税引前利息は約6万2500円です。預貯金の利子には原則20.315%の税金がかかるため、単純計算した税引後の受取額は約4万9800円となります。
なお、実際の利息は預入日数などによって異なります。「1000万円×2.5%=25万円」と考える場合とは、受け取る利息に大きな差があります。
年2.5%が適用される期間と満期後の金利を確認
確認するポイントは、特別金利がいつまで続くのかという点です。
今回参考にした商品の場合、年2.5%が適用されるのは当初3ヶ月のみです。満期後に自動継続される場合でも、同じ特別金利が継続するとは限りません。
そのため、1000万円を1年間預ければ年2.5%が1年間続くとは考えず、満期後に適用される金利を確認する必要があります。 また、退職金向けの商品には、退職金の受取時期や最低預入額など、金融機関や商品ごとに利用条件が設定されていることがあります。
「高金利だから危険」「銀行にだまされた」と判断するのではなく、金利が適用される期間や条件を商品説明で確認することが重要です。
退職金の特別定期は「満期後にどうするか」まで考える
退職金1000万円の預け先を考える際は、3ヶ月間で受け取れる約5万円の税引後利息だけで判断するのではなく、満期後のお金をどうするかも決めておきたいところです。
例えば、満期後も自動継続するのか、普通預金へ移すのか、別の商品を検討するのかによって、その後の運用結果は変わります。また、退職金は、老後の生活費として長期間使う可能性があるお金です。すぐに使う予定の資金まで、利回りだけを理由に動かす必要はありません。
特別金利そのものにメリットがあっても、「年○%」という数字だけで判断するのではなく、預入期間、満期後の金利、中途解約時の扱い、利用条件などを確認したうえで、自分の資金計画に合うかを判断することが大切です。
まとめ
1000万円を年2.5%の3ヶ月定期に預けた場合、単純計算した税引前利息は約6万2500円、税引後では約4万9800円です。3ヶ月で25万円の利息を受け取れるわけではありません。
一方、高い金利が3ヶ月限定だからといって、それだけで問題のある商品とはいえません。重要なのは、金利の表示だけを見るのではなく、適用期間や満期後の金利、利用条件まで確認し、退職金の使い道に合っているか判断することです。
また、退職金は1つの商品にまとめるのではなく、使う時期に応じて置き場所を分けることも大切です。
近いうちに使う予定のお金は、元本割れのリスクを抑えられる預貯金などで確保し、当面使う予定のない余裕資金については、必要に応じてほかの預け先や運用方法と比較する考え方もあります。特別金利の適用期間だけでなく、満期後の金利や資金の使い道まで確認することがポイントです。
執筆者 : 今みなみ
FP2級
