太陽光パネルを付けていますが、洗濯乾燥機や食洗機はいつも夜に使っています。昼間に動かすと、年間の電気代はいくら安くなるのでしょうか?

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太陽光パネルを付けていますが、洗濯乾燥機や食洗機はいつも夜に使っています。昼間に動かすと、年間の電気代はいくら安くなるのでしょうか?
太陽光発電を導入した家庭では、昼間に発電した電気を家電などに利用できるため、電気代を抑えやすくなります。
 
しかし、仕事などの都合で昼間に家電を利用することが難しく、洗濯乾燥機や食洗機を夜に使っている家庭もあるかもしれません。
 
本記事では、太陽光で発電した電気を昼に売って夜に買う場合と比較し、年間の電気代がいくら安くなるのかをご紹介します。
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太陽光があっても夜は電気を買っている?

太陽光発電は太陽光が太陽光パネルに当たることで発電するため、夜の間は発電できません。しかし、一般家庭では家族が帰宅する夜に洗濯乾燥機や食洗機などの家電を動かすことが多く、電力消費のピークを迎えます。
 
蓄電池があれば昼間に発電した電力を貯めておけますが、蓄電池がない家庭では太陽光の電気を夜に使うことは難しいでしょう。この場合、夜間は電力会社から電気を買って使用する必要があります。
 

昼に売って夜に買うと家計はどうなる?

太陽光で発電して自家消費できない電気は、電力会社に売却することが可能です。今回のケースのように「家電をいつも夜に使っている」という場合、昼間に発電した電気を電力会社に売却し、夜は電気を買って使用している家庭も多いと考えられます。
 
経済産業省資源エネルギー庁によると、2026年度に設置する住宅用太陽光発電(10キロワット未満)の1キロワットアワーあたりの買取価格は表1の通りです。
 
導入初期の売電単価を高く設定する仕組みが適用されるため、設置後1~4年目と、5~10年目では金額が異なります。なお、すでに太陽光発電を設置している家庭では、認定を受けた年度の買取価格が適用されます。
 
表1

期間 売電価格
1~4年目 24円
5~10年目 8.3円

出典:経済産業省資源エネルギー庁「なっとく!再生可能エネルギー 買取価格・期間等(2026年度以降)」を基に筆者作成
 
一方、一般家庭向けの電気料金プランでは、電気の使用量に応じて単価が高くなる仕組みを採用している場合があります。使用量が多い区分では、1キロワットアワーあたりの電力量料金が40円程度に設定されているケースもあります。
 
単純に比較すると、売電するよりも自家消費した方がお得であることが分かります。家電をできるだけ昼間に動かすようにして自家消費する電気の量を増やすと、家計の負担軽減につながるでしょう。
 

洗濯乾燥機や食洗機を昼に使うといくら違う?

洗濯乾燥機と食洗機を太陽光で発電した電気で昼間に動かすようにすると、電気代がいくら変わるのか計算してみましょう。
 
家電を1回使うときの電気代は「1回あたりの消費電力量(ワットアワー)÷1000×電気料金単価」で算出できます。電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安単価としている31円/キロワットアワーを使って計算します。
 
例えば、洗濯から乾燥まで標準コースで回した場合の消費電力量が約1150ワットアワーの洗濯乾燥機の電気代は「約1150ワットアワー÷1000×31円/キロワットアワー=約36円」です。また、標準使用時の消費電力量が約770ワットアワーの食洗機は「約770ワットアワー÷1000×31円/キロワットアワー=約24円」の電気代がかかります。
 
この両方を昼に使えば、電力会社から買う電気を1日あたり約1.92キロワットアワー減らせるため、約60円の電気代を節約できます。毎日1回ずつ使用した場合、年間の電気代は約2万2000円安くなる計算です。
 
ただし、昼に自家消費した電気は、その分を売電できなくなります。売電収入の減少分を差し引くと、家計全体で得をする金額は次の通りです(2026年度に設置した場合の売電価格で計算)。

・1~4年目:1.92キロワットアワー×(31円-24円)×365日=年間約4900円
・5~10年目:1.92キロワットアワー×(31円-8.3円)×365日=年間約1万5900円

売電価格が下がる5年目以降の方が、昼間に家電を動かすメリットは大きくなります。
 
なお、この試算は家電を動かす時間帯に十分な発電量があることが前提です。曇りや雨の日など発電量が足りない日は昼でも電気を買うことになるため、実際の節約額はこれより少なくなる場合があります。
 

洗濯乾燥機や食洗機を昼に動かすと売電収入の減少分を差し引いても年間約4900~1万5900円の節約になる場合がある

太陽光発電システムでは夜の間は発電できないため、夜に洗濯乾燥機や食洗機などの家電を動かすことが多い家庭では自家消費できず、電力会社から電気を買って使用する必要があります。
 
太陽光で発電した電気は、売電するよりも自家消費したほうが、経済的なメリットが大きくなる場合があります。今回の試算では、洗濯乾燥機と食洗機を昼間に動かすようにすれば、電気代は年間約2万2000円安くなります。売電収入の減少分を差し引いても、年間約4900~1万5900円の節約になる計算です。
 
家電を使う時間を変えるだけでこれだけの差が出ることもあるため、太陽光システムを上手に活用できる方法を検討してみるとよいでしょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー FIT・FIP制度 買取価格・期間等
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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