結婚を考えている相手は派遣社員で、年収450万円ほどだそうです。収入だけ見ると十分に感じますが、派遣だと契約が切れたり、将来の収入が不安定だったりするのでしょうか?

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結婚を考えている相手は派遣社員で、年収450万円ほどだそうです。収入だけ見ると十分に感じますが、派遣だと契約が切れたり、将来の収入が不安定だったりするのでしょうか?
国税庁の「令和7年分民間給与実態統計調査」によると、25~29歳の平均年収は425万円、30~34歳は約462万円です。したがって、派遣社員で、年収が450万円であれば、日本の給与水準から見て平均的な収入であるといえます。
 
しかしながら、結婚相手として考えた場合には、現在の収入だけではなく、「派遣社員という雇用形態」に将来の収入などの不確実性を心配されるのは当然のことと思われます。本記事では、「派遣社員」という働き方のメリット・デメリットを踏まえ、結婚を考えている相手と相談しておくべきポイントについて解説します。
堀江佳久

ファイナンシャル・プランナー

中小企業診断士
早稲田大学理工学部卒業。副業OKの会社に勤務する現役の理科系サラリーマン部長。趣味が貯金であり、株・FX・仮想通貨を運用し、毎年利益を上げている。サラリーマンの立場でお金に関することをアドバイスすることをライフワークにしている。

「派遣社員」という働き方のメリット・デメリット

結婚を考えている相手が派遣社員ということなので、派遣社員の定義と派遣社員として働くことのメリットとデメリットをしっかり知ることが大切です。
 
まず、派遣社員とは、派遣会社(派遣元)と雇用契約を結び、実際の仕事は、派遣先の企業から業務指示を受けて仕事をする働き方をいいます。給与や社会保険は、派遣会社が管理します。
 
次に、派遣社員として働くことのメリットとデメリットを解説します。
 

1. メリット

(1)ライフスタイルに合わせて働くことができる

勤務地や勤務時間、勤務日数、残業有無をご自身の希望に合わせて選択できるためプライベートの時間や家族との時間を重視した働き方ができます。また、会社都合による転勤や契約外の業務変更を回避することができます。
 

(2)アルバイトやパートよりも時給が高い

一般的にアルバイトやパートよりも高い時給が期待できます。特に、専門知識や高いスキルを必要とする仕事では、高い報酬を得ることが可能です。
 

(3)さまざまな業種・職種を経験できる

さまざまな業種・職種を経験することで、自分に合った仕事を見つけることができます。また、キャリアの初期段階で多くの経験を積むことが可能であり、異なる企業文化や働き方に触れることで、視野が広がり、自分自身の適性や興味を深く知ることができます。
 

2. デメリット

(1)雇用が不安定

有期雇用の派遣社員の場合、3ヶ月・6ヶ月などあらかじめ契約期間が決まっており、期間満了の都度、契約更新を繰り返します。派遣先の都合によって、更新されないリスクがあります。また、3年ルールがあり、同一の組織単位で働ける期間は原則最長3年となっており、部署や企業の変更が必要になる場合があります。
 

(2)将来の収入増が期待できない不安

正社員のような「定期昇給」や「ベースアップ」が基本的にないので、スキルや時給が上がらないかぎり、年齢を重ねても将来の収入増が期待できない不安があります。
 

(3)業務における裁量や責任範囲が小さい

担当する業務範囲は、あらかじめ契約で決められており、重要な判断は正社員が行うことがほとんどで、やりがいを感じづらい傾向にあります。
 

結婚を考えている相手と相談しておきたいポイント

今後、結婚へ向けて相手の方と相談するには、以上のような派遣社員のメリットとデメリットを理解したうえで、以下のことを相談しておくことをお勧めします。これを話し合うことで、少しでも将来への不安を払拭し、いざ結婚となった際に、ご両親を説得する材料にもなるでしょう。
 

1. 派遣で働いている理由と今後の展望

結婚を考えている相手には、派遣で働いている理由を聞いて、将来も派遣で働きたいのか、それともタイミングを見計らって正社員になるのか、あるいは専門スキルや資格を取って時給を上げるのかなど今後の展望を確認することが必要だと思われます。
 

2. 結婚生活や将来のマネープランをシミュレートする

実際に結婚して生活を開始するにあたって、どれくらいの支出があって、どれくらいの収入が必要かシミュレートをしてみます。あわせて、将来の出産や子どもの教育、マイホームの購入などのライフプランも話し合い、プランにあったお互いの働き方を相談することも必要でしょう。
 

まとめ

派遣社員で働くことは、雇用や収入が不安定である一方で、ライフスタイルに合わせた働き方ができるなどのメリットもあります。
 
結婚へ向けては、将来の働き方を考えるうえで、結婚後のライフプランを話し合い、具体的にシミュレーションをすることも大切です。プラン作成にあたっては、ファイナンシャルプランナーなどの専門家を活用するのもよいでしょう。
 

出典

国税庁 令和7年分民間給与実態統計調査
厚生労働省 派遣で働くときに特に知っておきたいこと
 
執筆者 : 堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー

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