30代夫婦で貯蓄は「300万円」。子どもの教育費や住宅ローンを考えると「これで足りるの?」と不安です…。子育て中の家庭では、貯蓄「300万円」は少ないほうなのでしょうか?

配信日:
この記事は約 4 分で読めます。
30代夫婦で貯蓄は「300万円」。子どもの教育費や住宅ローンを考えると「これで足りるの?」と不安です…。子育て中の家庭では、貯蓄「300万円」は少ないほうなのでしょうか?
30代の子育て世帯では、教育費や住宅ローンなど、さまざまな支出が発生します。そのため、貯蓄が300万円あっても、将来のお金に不安を感じる方はいるでしょう。
 
では、30代夫婦で貯蓄300万円は少ないのでしょうか。今回の記事では、同年代の貯蓄事情や子どもの教育費を紹介するとともに、住宅ローンを返済しながら貯蓄を増やす方法を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

30代の子育て世帯で貯蓄300万円は少ない?

金融経済教育推進機構(J-FLEC)が公表している「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、世帯主が30代の二人以上世帯における金融資産保有額は、平均1096万円、中央値311万円です。
 
中央値とは、金額が少ない順に並べたとき、真ん中に位置する金額です。平均値は一部の資産が多い世帯の影響を受けるため、中央値も参考になります。
 
この結果から、貯蓄300万円は中央値に近い水準といえます。ただし、調査の金融資産には株式や投資信託なども含まれ、日常的な出し入れに使う預金は含まれません。また、子育て世帯だけの数値ではない点にも注意が必要です。
 
なお、厚生労働省が公表している「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」によると、2024年の平均所得は全世帯で575万2000円、児童のいる世帯では857万3000円でした。
 
ただし、所得が多くても支出が多ければ貯蓄は増えません。貯蓄300万円が十分かどうかは、収入だけでなく、生活費や今後の支出によっても変わります。
 

子どもの教育費は高校卒業までにいくらかかる?

子育て世帯で大きな負担になりやすいのが教育費です。文部科学省が公表している「令和5年度子供の学習費調査」によると、幼稚園3歳から高校3年生までの15年間にかかる学習費は、すべて公立の場合で約614万円です。
 
一方、幼稚園だけ私立の場合は約665万円、高校だけ私立の場合は約788万円、すべて私立の場合は約1969万円となっています。例えば、子どもが2人いて、どちらも公立に通う場合、15年間の学習費は単純計算で約1228万円です。
 
ただし、これらは15年間の合計であり、一度に全額を用意する必要はありません。毎月の収入から支払う費用と、事前に貯めておく費用を分けて考えましょう。また、大学の費用は含まれていません。大学進学を希望する場合は、進学先などに応じて別途資金を準備する必要があります。
 

住宅ローンを返済しながら教育費を貯めるには?

住宅ローンを返済している家庭では、教育費を貯める余裕がないと感じることもあるでしょう。まずは、毎月の手取り収入から住宅ローンや生活費を差し引き、無理なく貯蓄できる金額を確認しましょう。
 
例えば、毎月3万円を10年間積み立てれば、利息を考慮しなくても360万円を準備できます。現在の貯蓄300万円と合わせると660万円です。
 
ただし、300万円をすべて教育費に充てるのは避けたほうがよいでしょう。病気や失業、住宅設備の故障など、急な出費への備えも必要だからです。
 
例えば、生活費が月25万円なら、6ヶ月分の150万円を予備資金として確保する方法があります。残りの150万円を教育費などに充てると考えれば、貯蓄の目的が明確になります。
 
また、通信費や保険料などの固定費を見直すことも効果的です。月1万円の支出を減らせれば、年間12万円を貯蓄に回せます。住宅ローンの返済に支障が出ない範囲で、計画的に積み立てを続けましょう。
 

貯蓄300万円が十分かは今後の支出と貯蓄計画で判断しよう

30代夫婦の貯蓄300万円は、同年代の二人以上世帯の金融資産保有額の中央値に近く、必ずしも少ないとはいえません。
 
ただし、子どもの人数や進学先、住宅ローンの返済額によって、必要な貯蓄額は異なります。大切なのは、周囲と比較することよりも、自分たちの家庭で今後いくら必要になるかを把握することです。
 
まずは生活の予備資金を確保し、子どもの進学時期に合わせて積立目標を立てましょう。無理のない金額で貯蓄を続けることが、将来の安心につながります。
 

出典

金融経済教育推進機構(J-FLEC) 家計の金融行動に関する世論調査 2025年 二人以上世帯 各種分類別データ(令和7年) 4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
厚生労働省 2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況 II 各種世帯の所得等の状況(9ページ)
文部科学省 令和5年度子供の学習費調査 2 調査結果の概要 4 幼稚園から高等学校卒業までの15年間の学習費総額(18ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu

LINE