更新日: 2024.10.10 その他家計
野菜が高い!長雨の影響が家計にも響く!解決法とは
そこへ天候不順の長雨が続き、野菜の値段も上がっています。ただでさえ食材比率が上昇している上、野菜の価格高騰では家計にとってはダブルパンチです。
何とかこの難局を乗り切る方法はあるのでしょうか?
執筆者:岩永真理(いわなが まり)
一級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表
横浜市出身、早稲田大学卒業。大手金融機関に入行後、ルクセンブルグ赴任等を含め10年超勤務。結婚後は夫の転勤に伴い、ロンドン・上海・ニューヨーク・シンガポールに通算15年以上在住。ロンドンでは、現地の小学生に日本文化を伝えるボランティア活動を展開。
CFP®として独立後は、個別相談・セミナー講師・執筆などを行う。
幅広い世代のライフプランに基づく資産運用、リタイアメントプラン、国際結婚のカップルの相談など多数。グローバルな視点からの柔軟な提案を心掛けている。
3キン(金融・年金・税金)の知識の有無が人生の岐路を左右すると考え、学校教育でこれらの知識が身につく社会になることを提唱している。
ホームページ:http://www.iwanaga-mari-fp.jp/
野菜の価格は前年同期比2倍以上のものも
東京都中央卸売市場の7月第3週の週間市況によると、それぞれの野菜の入荷量や価格の前年同期比は以下のとおりです。
にんじんは前年同期比で入荷量は約85%に下がり、価格は約2.8倍になっています。こまつなは前年同期比で入荷量は86%に下がり、価格は2.5倍になっています。
このように価格が2倍以上になっている野菜もあり、実際に価格が昨年比で上がっているため、高いと感じるのは当然なのです。ほとんどの野菜は、前年同期に比べて入荷量は減り、価格は3割以上高くなっています。
これは長雨による日照不足が原因とされています。
7月下旬には日本列島のほぼ全域で梅雨明け宣言され、やっと暑い夏の日差しが戻りつつありますが、このところの天候不順を見るにつけ、まだまだ予断は許されません。
この難局を乗り切る救世主たち
野菜本来の味わいや栄養価が高いのは、もちろん新鮮な生野菜ではありますが、価格が高ければいつまでも生野菜に固執し続けると家計への負担は大きくなる一方です。価格が下がるまでのしばらくの間、安い代替品を利用する方法もあります。
代替品とはどんなものがあるのでしょうか。
1.冷凍野菜
2.野菜の缶詰・瓶詰
3.価格変動の少ない水耕栽培などのもの
(例:もやし、豆苗やスプラウト類、きのこ類)
近年、1~3のそれぞれ種類も豊富になってきました。
また、1と2は家計のピンチを救うだけでなく、防災用品としても役立ちます。一定のストックを持っていれば、いざというときの安心にもつながります。
ただし、消費をしないで使い忘れると無駄になってしまいますので、ストックとして置いておくだけではなく、食材として必ず利用して常に新しいものを補充する習慣が大切です。
これらの代替品は単独で使うと単調なメニューや味わいになってしまうので、組み合わせて使うと彩りもバリエーションも豊富になるでしょう。
どうせ高いなら付加価値がついているものを活用
野菜の下ごしらえは意外に手間と時間がかかるものです。それならば、野菜単独で買っても高いのであれば、こうした手間と時間を節約するための付加価値のついた野菜を買ってみるというのも1つの考え方です。
1.カット野菜
2.下ごしらえ済みのミールキット
それぞれ使いきりサイズになっているものが多いので、材料を余らせて無駄にすることもありません。少人数の家庭には、ほしいものをほしい分だけ利用できて、かえって食品ロスがなく、むしろお得になる場合もあるかもしれません。
2は、食卓に変化が出ることに加えて、食材をメニューに応じてすべてそろえる手間も省けます。
まとめ
本来は新鮮なものを生で食べたいので、代替品や発想の転換は一定の時期に限られるものでしょう。今回はコロナ禍ですが、今後も新型コロナ以外の感染症や天災など、またこうした事態にいつ直面するとも限りません。
柔軟な発想を持つことは、家計のピンチをチャンスに変える糸口を見つけるきっかけになるかもしれません。
執筆者:岩永真理
一級ファイナンシャル・プランニング技能士