更新日: 2019.01.11 家計の見直し

カット野菜、冷凍食品、ミールキット…時短食材は家計管理上「悪」なのか

執筆者 : 宮﨑真紀子

カット野菜、冷凍食品、ミールキット…時短食材は家計管理上「悪」なのか
「晩ご飯はどうしよう?」毎日のことながら、これは悩みのタネです。外食が続くと野菜不足になりそうで心配、自炊はマンネリで作るのが面倒、といった声が聞こえてきそうです。

そのような悩みに応えるべく、お手軽に調理できる商品が進化しています。

宮﨑真紀子

Text:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

時短食材はこんなに進化

働く女性のAさんが、最近気に入っているものはカット野菜だそうです。これまでは手抜きのイメージがあり、買うことをためらっていたそうですが、使ってみると止められないとか。
 
切らなくてよいということは、包丁もまな板も不要。お鍋やフライパンに直接入れるので、無駄がありません。炒め用、鍋物用といった種類のバリエーションも増えました。家族が少ないとキャベツ1個は使いきれないので、合理的といえます。実は私も時々お世話になっています。
 
忙しくても手作りしたい、家でゆっくり食事したいという要望に応えて、カット野菜のほかにも、冷凍食品やレトルト食品といったお手軽食品も品質が向上し、種類が増えました。
 
有名なレストランなども「あの味をお家で」と参画しています。フランスで人気の冷凍食品専門店が、日本でオープンしたとも聞きます。
 
最近耳にするものにミールキットがあります。これは食材と調味料が1食分セットになって届けられます。
 
一般的には、レシピに沿ってカットされた肉や野菜を調理します。1食分のなかには、主菜だけでなく副菜も含まれていますので、献立を考えなくて済む、食材を無駄なく使える、短時間で仕上がるように工夫されている、というメリットがあります。
 
最近では有名シェフが監修して有名店のメニューが再現できるものや、インスタ映えを意識したものなど、種類も豊富になってきています。 
 

上手に使って楽しく節約

便利な時短食材ですが、やはり割高なのでは? ということが気になります。
 
食品ロスは避けられますが、手間が掛かっているので割高であることは確かです。天候不順で野菜の値段が高騰している時期には、強い味方になる場合があります。
 
ミールキットは新しいお料理のレパートリーを増やすことができますし、少しずつしか使わない食材や調味料をそろえる手間が省けます。日常的に使うのではなく、時々利用してみるのはお勧めだと思います。これらを上手に使うと外食を減らす一助になりますので、かえって節約につながることもあります。
 
外食を否定しませんが、同時に飲み過ぎてしまうことも多く、体にもお財布にも負担がかかります。節約という観点から考えると、外食代のなかでアルコール類の占める割合はかなり高額です。
 
さらに自炊には意外なメリットがあります。お料理をしている間は作ることに集中しています。仕事などでストレスが溜まっていても、丁度良い気分転換になります。
 
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士