工場勤務の正社員はどれくらいボーナスをもらっている?
配信日: 2022.05.11 更新日: 2024.05.22
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執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
工場勤務の正社員はどんな仕事しているのか
工場勤務といっても仕事の内容は業種や職種によってさまざまですが、「現場」「事務」「営業」の3つに関する業務に大別できます。
会社が属する業界でも異なりますが、例えば「現場」の場合、作業員として工場内での製造や検品、発送といった業務が仕事の中心となります。
「事務」であれば、電話や来客の対応、社内外で利用する書類の作成や管理などデスクワークが中心で、「営業」は顧客と打ち合わせ、新規顧客の獲得のための営業活動を行います。
具体的にどのような業務を担当することになるかは、会社や部署によってもまちまちですが、工場で働く場合は概ね上記のような仕事をすることになります。
工場勤務の給与はいくら?
厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和4年2月分結果速報等」によると、工場勤務が含まれる製造業の一般労働者の給与(月間現金給与額)は34万2728円です。
ただし、実際の給与については勤務先によっても異なります。例えば勤務時間が深夜帯となる、いわゆる夜勤と呼ばれる勤務形態がある工場の場合は比較的、給与水準が高い傾向にあります。
逆に日勤のみで残業も少なめという場合では、給与水準はさほど高くはならないと考えられます。
正社員で工場勤務の場合のボーナスは?
正社員の場合、多くの会社で月給の他に賞与(ボーナス)が支給されます。
同じく厚生労働省の毎月勤労統計調査によれば、工場勤務が含まれる製造業で、ボーナスが支給された事業所における労働者1人当たりの平均賞与額は50万2134円(令和3年年末)となっています。
実際に支給される金額は会社の業績や各人の貢献度などによって異なりますが、平均で約50万円というのは決して小さくはない数字です。
他の産業の分類では、例えば運輸業・郵便業の32万8857円、卸売業・小売業の34万4023円であることを考えると、工場勤務の正社員の場合、ある程度ボーナスについても期待できるのではないでしょうか。
気になる工場の給料・ボーナスは求人票などで確認を
工場勤務の正社員として就職や転職を考えている方は、希望する業界の求人情報をチェックしてみてください。
求人情報には給与やボーナスの支給時期、支給金額の目安などが記載されていることがあります。
すべての求人情報に必ず記載されているわけではありませんが、大手人材紹介会社や製造業など工場勤務の求人に特化した転職サイトの求人情報には、給与やボーナスについて比較的詳細に記載されているケースが多いです。
まとめ
厚生労働省の統計調査では、工場勤務を含む製造業の正社員のボーナスは平均で約50万円という結果となっています。
とはいえ、統計は製造業全般の平均であり、また食品や金属製品など工場で製造されるものはさまざまで、それぞれに市場の景気感も異なるため、工場勤務でも給与やボーナスの水準に差があることが想定されます。
正社員として工場勤務を希望している場合、工場とひとくくりにするのではなく、どのような会社なのか、何を製造しているのか、しっかりと下調べをするようにしてください。
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出典
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和4年2月分結果速報等
執筆者:柘植輝
行政書士