【世界長者番付】1位は「イーロン・マスク」2位は「ジェフ・ベゾス」じゃあ、3位は？

「世界長者番付2022」が2022年4月に発表されました。番付1位は、ツイッターの買収でも話題となった、米EVメーカー・テスラのCEOであるイーロン・マスク氏。
 
2位は米ECサイト大手のアマゾン創業者で、現会長のジェフ・ベゾス氏。この2人は、ニュースでもよく見聞きする名前ですが、3位には「ベルナール・アルノー」という聞き馴染みのない名前がランクインしています。本記事では、このベルナール・アルノー氏について、どんな人物かを掘り下げて解説します。

ベルナール・アルノーとは

「世界長者番付2022」で第3位となった、ベルナール・アルノー氏とはどんな人物かを解説します。
 

LVMHグループのCEO

ベルナール・アルノー氏は、「LVMH モエ ヘネシー-ルイ･ヴィトン」（以下、「LVMH」という）の会長兼CEOです。LVMHは、フランスのファッション業界を代表する巨大複合企業であり、ルイ・ヴィトン、ディオール、フェンディなどの服飾ブランドを始め、酒類、時計、宝飾、化粧品など70以上の有名ブランドを傘下に持ちます。
 
LVMHは拡大を続けていて、2021年12月決算では、売上高が前期比44％増の642億ユーロとなり、コロナ禍前の19年と比較しても増収増益となりました。
 

ベルナール・アルノーの資産

LVMHの成長とともに、大株主であるベルナール・アルノー氏の資産も年々増加しています。2019年には760億ドルだった彼の資産は、21年に1500億ドル、22年に1580億ドルとなりました。1ドル＝140円で換算すると、1580億ドルは約22兆円です。これは22年度の日本の消費税の歳入（約21.6兆円）をも上回る額です。
 
アルノー氏は22年11月現在、73歳です。前妻と後妻との間に子どもが5人いますが、5人全員が、LVMHグループ内の要職に就いています。