普通の人が「シン富裕層」を目指すには、どうすればよい？

最近話題の、新たな志向とビジネスモデルで、10億円以上の資産を持つといわれている「シン富裕層」。資産家の家庭で育ったわけではない普通の人たちが、どのような方法で億単位の資産を持つようになったのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。
 
今回は、普通の人がシン富裕層を目指す方法について、彼らの稼ぎ方や暮らし方から、ヒントを得たいと思います。

日本で増加するシン富裕層とは？ 稼ぎ方の六つのタイプ

シン富裕層は、従来の富裕層とは異なる志向とビジネスモデルで、億単位の資産を持つようになった人たちのことです。裕福な家庭で育って莫大（ばくだい）な遺産を相続したり、芸能人やスポーツ選手になったりする従来の富裕層とは異なり、ごく普通の人たちが、自らの力で稼いで富裕層となりました。
 
シン富裕層の稼ぎ方は、以下の六つのタイプに分けられるとされています。
 

・企業オーナー型

従来の富裕層にもいるタイプですが、シン富裕層は、会社を大きくしたり、さらに稼いだりするよりも、数千万円ほどの年収を維持しながら、仕事時間を減らすことを目指す傾向にあります。自分のノウハウを若い起業家たちに教えて、アドバイスフィーを受け取る人もいます。
 

・ノウハウビジネス型

情報商材ビジネスの現代版で、投資・ビジネススキル・動画配信などのノウハウを、リポートにまとめて販売します。リスクを恐れずに、初めてのことにも挑戦する精神を持ち、どこでも仕事ができる環境を活用して、海外移住にも積極的な人が多い傾向にあります。
 

・YouTuber型

YouTubeをはじめとした動画配信を起点に、桁違いの稼ぎを得た人たちです。YouTuberとして有名になり、テレビや多数のメディアへ出演している人もいます。
 

・高年収エリート投資型

医師や一流企業の会社員など、従来の富裕層と同じタイプではありますが、得られた収入を元手に投資を行い、資産を大きく殖やしている点が特徴です。
 

・暗号資産インベスター型

暗号資産の黎明（れいめい）期に、まとまった資金を投資して、巨額の資産を得た人たちです。投資家としての知識を持ち、価格の乱高下にも動じない忍耐力があります。
 

・暗号資産ビリーバー型

インベスター型と比較して、ラッキーな側面の強い人たちです。暗号資産についての知識はなくても、勧められた暗号資産を買って、たまたま巨額の資産を手に入れた人を主に指します。
 

シン富裕層になるには？ 彼らの稼ぎ方や暮らし方に学ぶ

シン富裕層は、裕福な家庭に生まれたわけではなく、自分の力で財を築いてきました。彼らの成功例から、ごく普通の人たちも、工夫次第で、シン富裕層になれる可能性があるといえるでしょう。シン富裕層の稼ぎ方や暮らし方から、以下のようなヒントが得られます。
 

・年収ではなく資産を気にする

得られた年収を気にして満足するのではなく、それを元手に、投資して殖やすことを重要視しています。投資や複数の銀行へお金を預けるなど、資産を分散させて、リスク管理もしっかり行っています。お金の仕組みを学び、資産運用についての知識を身に付けることが重要です。
 

・質素な生活を心がけている

高級品を身に付ける従来の富裕層とは異なり、質素な生活をしている方が多い傾向にあります。ギャンブルなど、資産の散財や、自己の成長につながらないお金の使い方は、一切しない傾向にあります。
 

・自分自身を最大の財産と心得ている

自身の健康にとても気を使っており、ジムへ通ったり、健康的な食生活を送ったりするための出費は惜しみません。自分への投資を怠らず、スキルや知識を得るために、お金を積極的に使います。
 

できることからコツコツと！ シン富裕層を目指そう

給料が上がらないにもかかわらず、物価だけは上がり続ける！と嘆きたくなりますが、お金が勝手に殖えることはありません。
 
シン富裕層は決断が早く、嘆くよりも先に行動するタイプの人たちが多い傾向にあります。お金で目先の欲望を満たしたり、言い訳に時間を費やしたりするのではなく、シン富裕層の稼ぎ方や暮らし方から学んで、できることからコツコツと、行動に移してみましょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー