本記事では、「野原ひろし」と「さくらひろし」の年収について、どちらが高いのかを推測してみます。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ）
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野原ひろしの年収
野原ひろしは、東京都の双葉商事に営業部第二課の係長として15年務める35歳のサラリーマンです。1994年に放送された「ひさんな給料日だぞ」では、約30万円の給料となっていました。当時ひまわりは生まれていないため、妻1人子1人を扶養している状態です。
仮に手取り額が総支給金額の80％とすると、月の給与総額は37万5000円になります。商社の2020年ボーナスの平均賞与額は、夏68万9000円、冬78万6000円です。中小企業の係長である野原ひろしのボーナスを年間150万円とすると、37万5000円×12＋150万円＝600万円です。
厚生労働省によると、2021年東京都の商社営業の平均年収は577万9000円ですから、東京都の双葉商事に勤務する野原ひろしの年収は、商社営業の平均年収より高いことがわかります。
さくらひろしの年収
さくらひろしの年収の情報が少ないため、静岡県静岡市にあるちびまる子ちゃんの自宅、平屋庭付き一戸建ての住宅ローンから推測します。
・土地価格
地価公示価格チェッカーによると、1976年の土地の公示価格は1平方メートルあたり4万4000円、2023年では8万8403円です。現在の公示価格と比べると約半額です。現在の土地の時価を1平方メートルあたり10万円と推測して半分にすると、1976年の不動産時価は5万円です。
ちびまる子ちゃんの家を90平方メートル、庭の敷地面積は建物の2倍で180平方メートルとして、当時の時価は180×5万円＝900万円となります。
・建物価格
建物価格は、総務省の消費者物価指数から1976年を想定します。1976年静岡県静岡市の住居指数が49.7、2022年は103.2なので、当時の物価が49.7÷103.2＝48％と想定し、現在の90平方メートルの平屋を3000万円と仮定すると、約半分として建物価格は1500万円となります。
・住宅ローン
新築購入の場合、土地価格900万円、建物価格1500万円と諸費用がかかります。昔は現在と違い、全額ローンを組むことが基本的にできなかったため、頭金などの自己資金を用意することが必要でした。仮に400万円と諸費用を自己資金で用意したとして、2000万円を30年のボーナス払いなしで住宅ローンを組むことにします。
元金均等返済で計算すると、元金返済額が借入金額2000万円÷返済回数360回＝5万5555円、SUMAIシミュレーションによると当時の金利は9％と驚くほど高く、利息返済額は2000万円×9％÷12＝15万円です。元金返済額と利息返済額を足すと、月の返済額が約20万円となります。
年収に占める住宅ローンの割合を30％とすると20万円×12ヶ月＝240万円、年収×30％＝240万円とした場合、さくらひろしの年収は960万円ほどではないかと推測されます。
「野原ひろし」より「さくらひろし」のほうが推定年収は高い
さくらひろしの年収は平屋の住宅ローンで推測して980万円となって、野原ひろしの年収600万円よりも高いという結果でした。
ただし、自宅を自身の父母から相続していたり、平屋を購入するときに祖父母に援助してもらったりということがあれば、さくらひろしの年収はその分低かったかもしれません。
また、アニメのちびまる子ちゃんでは、ぜいたくというより節約しているイメージがあること、祖父や祖母と同居していることなどからも、年収は推定した額よりも低い可能性があるといえるでしょう。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
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