会社が突然倒産… スキルも資格もない40代・50代が今から始められる職業はありますか？ 年収はどのくらいになりそうでしょうか？
配信日: 2023.12.20
本記事では、スキルや資格なしの40代・50代でも始められる職業や年収について紹介します。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ）
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目次
スキルや資格なしで40代・50代が再就職先を探すのは難しい？
スキルや資格があれば別ですが、一般的に年齢が上がるにつれて新しい仕事を探すことは難しくなります。なぜなら、新しく雇い入れる人に長く働いてほしいと期待している企業の場合、定年までの年数を考えると選択肢からは外れやすくなるからです。業務に必要なスキルを身につけてもらえるのか疑問をもたれたり、伸びしろがあまりないと思われたりする可能性もあります。
また、上司や先輩従業員が年下となる可能性もあり、使いづらかったり気を遣ったりすることも避けられる理由の一つです。年齢に応じた給料を支払わなければならないと考えると、人件費の負担が増える40代・50代を雇うことは会社にとって費用対効果がよいとはいえません。
実際、現場に若い世代を入れたほうがメリットになると判断されれば、40代や50代の人が雇ってもらえる可能性は低くなります。
スキル・資格なしで40代・50代から職探しをするときに心得ておくこと
スキルや資格もない40代・50代が職探しをする際は、正社員にこだわったり最初からターゲットや希望条件を絞りすぎたりしないことが大切です。それまでの経験や実績にとらわれず、幅広い視野をもって探せば、意外なチャンスに出会える可能性があります。ただし、年収は今までよりも下がることは、ある程度覚悟しておいたほうがいいでしょう。
40代・50代でもスキル・資格なしでできる仕事は？ 年収も紹介
以下のような、慢性的に人手不足が叫ばれている職種の場合、40代・50代でも募集があります。
介護助手
パートやアルバイトの募集が多く、資格やスキルがなくても始めやすい職種の一つです。厚生労働省が発表している「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」のうち、介護職員処遇改善支援補助金を取得している事業所を見てみると、時給で働く介護職員の平均給与額は、常勤で月額22万9770円でした。
非常勤の平均給与額は、約12万1000円です。年収に換算すると常勤で275万円程度、非常勤で約144万円となります。
トラックドライバー
運送業界でも、トラックドライバーの仕事があります。2トントラックなら普通免許でも就業が可能であるため、免許を所有していれば転職しやすいでしょう。「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると、運輸業・郵送業に従事する40代・50代の令和4年６月分の賃金は月額30万円前後、年収に換算すると360万円程度です。
また、同調査では雇用形態別に見た賃金格差の結果も掲載されています。正社員・正職員として働く全職種における40代・50代の賃金は、月額35万～39万円前後、年収に換算すると420万～468万円程度です。一方、正社員以外の雇用形態では月額21万円程度で、年収に換算すると250万円程度にしか届いていません。
工場での軽作業
「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると製造業の賃金は、40代で33万円前後、50代で36万円前後です。年収にすると40代で396万円前後、50代で432万円前後になります。しかし、トラックドライバーと同様、パートやアルバイトで働く場合は、もう少し年収は低くなる可能性があるでしょう。
ほかに40代・50代で就きやすい仕事は？
人手不足でなり手が求められている職種に、タクシードライバーがあります。タクシードライバーになるためには2種免許が必要ですが、免許取得の支援制度を設けているところが多く、未経験でも採用される可能性があります。また、清掃スタッフや警備スタッフなども、求人数が多い職種です。
40代・50代でスキル・資格なしでも大丈夫！ 必要としてくれる仕事を探そう
40代・50代になってから突然仕事を失った場合、どうすればいいのか分からなくなっても当然です。今までと同じ年収は稼げない可能性はありますが、まだまだ必要としてくれる職場はたくさんあります。条件を絞り込みずに探すことで、スキルや資格がなくても就ける仕事はみつけられるため、あきらめないで探してみましょう。
出典
厚生労働省 令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査の概況
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
