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「空港」の「保安検査員」は具体的にどのような仕事をしているの？「階級制度」はある？

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

配信日: 2025.03.21

この記事は約 4 分で読めます。

「空港」の「保安検査員」は具体的にどのような仕事をしているの？「階級制度」はある？

安全で快適なフライトができるように、空港には保安検査員が配置されています。利用客の命を守るための重要な役目を担う仕事ですが、収入面はどれくらいなのでしょうか。

今回は、空港の保安検査員の仕事内容や就職する方法、資格の必要性、収入をご紹介します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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目次 [非表示]

1 空港保安検査員とは
2 空港保安検査員の仕事内容
3 空港保安検査員になるには
4 空港保安検査員の年収
5 空港保安警備業務検定があると年収が高くなる可能性あり

空港保安検査員とは

空港保安検査員の仕事は、搭乗者の荷物を預かって危険の有無を確認することだと考えられます。搭乗者は航空法第131条2の5第4項に基づき、保安検査を受けなければ航空機に搭乗できないと定められています。

つまり、空港保安検査員の役割は、ハイジャックやテロ防止策として非常警戒態勢を強化し、搭乗者が安心して快適な時間を過ごせるように務めることだといえるでしょう。

空港保安検査員の仕事内容

空港保安検査員の主な仕事は、空港の安全確保のために、機内に危険物や不審物を持ち込まないようチェックすることだと考えられます。具体的な仕事内容は、以下の通りです。

・保安検査場での機内持ち込みの荷物検査

・ボディチェック

保安検査場では、手荷物をX線検査装置に通して中身を検査し、不審物が確認された場合は、中を開けて目視チェックを行うとされています。また、保安検査場では、手荷物をX線検査装置に通している間に搭乗者のボディチェックをし、金属探知器やボディスキャナーのゲートで危険物を所持していないか検査するようです。

空港保安検査員になるには

一般的に、空港保安検査員になるには、保安検査業務を請け負う警備会社に就職するケースが多いようです。空港の安全に関わる重要な役割を担うため、責任感が求められ、接客術やチームワークのスキルがあると役立つ可能性があります。さらに、あらゆる状況に柔軟に対応できる判断力や集中力も必要だと考えられます。

なお、空港保安検査員の求人条件には、18歳以上のほかに特別な応募条件はないようです。ただし、「空港保安警備業務検定」を取得しておくと、就職後の業務範囲が広がり、資格手当などが付く可能性があります。

資格があると年収アップに有利

空港保安検査員には、従事する業務範囲によって階級制度があるようです。

空港の保安検査場には、「空港保安警備業務1級」の人員を1名、X線検査装置の対応に「空港保安警備業務1級」または「2級」の配置が必要とされています。そのため、空港の警備業務で働く場合は、「空港保安警備業務」の資格があると、就職活動でアピールポイントになり、就職後に資格手当が付与される可能性があるのです。

「空港保安警備業務検定」を取得するには、直接検定を受ける方法と講習を受講後に修了考査に合格する方法があるようです。資格の検定料は「1級・2級」各1万6000円で、講習の受講料は、「1級・2級」各5万5000円（税込）とされています。

空港保安検査員の年収

主な警備会社の空港保安検査員の月給を、以下の表1にまとめました。

表1

保安検査警備会社	月給	勤務先
株式会社にしけい	大学院卒・大卒：18万6600円～短大・専門卒：18万4600円～昇給年1回・賞与年2回	羽田空港伊丹空港福岡空港
株式会社全日警	20万1250円～44万5000円（諸手当込）入社祝金最大15万円支給（規定あり）定期昇給有、賞与年2回、資格手当有	中部国際空港
株式会社全日警	新卒採用四年制大学卒：24万4850円短大・専門卒： 23万6350円一年制専門卒： 23万4950円高校卒：23万3750円	羽田空港

※参考サイトを基に筆者作成

空港保安検査員の給与は、就職する警備会社や勤務先などによっても異なるようです。

月給は、19〜25万円程度で年収にすると228〜300万円程度となっています。

空港保安警備業務検定があると年収が高くなる可能性あり

空港保安検査員になる場合、階級制度として「空港保安警備業務検定1級・2級」を取得しておくと資格手当が付与される会社もあるようです。

空港保安検査員は、空港の安全を守る重要な役目を担う仕事だと考えられます。空港業務に関心のある方は、就職先のひとつとして空港保安検査員を検討してみてはいかがでしょうか。