【2025年最新版】夏のボーナス、平均支給額は45万7000円に！ 中小企業と大企業でボーナス額増加の割合はどのくらい変わる？
本記事では、こうしたボーナス事情の背景に加え、支給されたボーナスの主な使い道についても解説します。
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目次
2025年夏のボーナス、平均支給額は45万7000円に
2025年の夏季賞与は、全国1227社の企業を対象にした株式会社帝国データバンクの調査によると、正社員1人あたりの平均支給額は45万7000円となりました。これは前年より1万8000円増加しており、堅調な伸びを示しています。
調査対象企業のうち、夏季賞与を支給する企業の割合は82.7％で、前年よりやや減少傾向にあるものの、多くの企業が引き続き賞与を支給している状況です。
支給額の分布については、「30万円以上～50万円未満」が最も多く34.8％、次いで「50万円以上～75万円未満」が24.7％、「15万円以上～30万円未満」が21.8％となっていました。
大企業と中小企業で「ボーナス増加」の割合はどれくらい違う？
ボーナスの増加傾向は企業規模によって大きく異なります。株式会社帝国データバンクの同調査によれば、2025年夏の賞与で「増加する」と回答した企業は全体の33.7％ですが、大企業では38.4％、中小企業は33.0％、小規模企業では27.0％と、規模が小さくなるほど増加割合が低くなっています。
この背景には、大企業は景気回復の恩恵を受けやすく、資金に余裕があるため、賞与増額に前向きである一方で、中小企業は人件費や原材料費の上昇といったコスト増の影響を受けやすく、慎重な対応を取らざるを得ない事情があることが考えられます。
また、「賞与の支給なし」と回答した企業は13.0％に上り、前年より増加しました。このように、ボーナスの増加傾向は一様ではなく、企業規模による格差が拡大している点が2025年の特徴です。
ボーナスの使い道と家計への影響
夏のボーナスは、家計にとって大きな臨時収入です。株式会社400Fが2025年に実施した「オカネコ 夏のボーナスに関する調査」によると、ボーナスの使い道として最も多いのは「貯金や預金」です。次いで「資産形成」「旅行や外食」「日常的な生活費」「子どもの教育費」と続きます。
物価上昇や将来不安から、ボーナスの一部を預貯金や資産形成に回す人が増えており、NISAやiDeCoなど投資への関心も高まっています。2025年は、消費を控える傾向がやや強まる一方で、将来への備えを重視する傾向があるといえるでしょう。
2025年夏のボーナス動向まとめと今後の展望
2025年夏のボーナスは、平均支給額が45万7000円と前年を上回り、全体としては増加傾向にあります。しかし、企業規模や業種による格差は大きく、大企業ほど増額傾向が強い一方、中小企業では慎重な姿勢が目立ちます。
ボーナスの使い道にも変化が見られ、貯蓄や投資への関心が高まるなど、家計の防衛意識が強まっている状況です。今後も賃上げや物価動向、政府の経済政策などがボーナス支給額に影響を与えると考えられます。
出典
株式会社帝国データバンク 企業の3割で夏ボーナス「増加」平均支給額は45.7万円 2025年夏季賞与の動向アンケート（2ページ～3ページ）
株式会社400F オカネコ 夏のボーナスに関する調査（PR TIMES）
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
