「東京と地方」の「世帯年収」には「約1.5倍」の差が！ 生活費や住宅費にかかるお金にも大きな違いがある？
そこで今回は、東京と地方の世帯年収や生活費を比較検証します。収入と支出の違いが気になる人は、ぜひ参考にしてください。
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東京と地方の世帯年収を比較
東京と地方の家計調査「オカネコ保険比較」調べによると、東京と地方では世帯年収に大きな差が出ています。実際にどれくらいの違いがあるのか、表1にまとめました。
なおこの記事では、東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・大阪を除いた地域を「地方」とします。
表1
| 東京 | 地方 | |
|---|---|---|
| 単身世帯 | 500万円程度 | 300万円程度 |
| 夫婦・パートナー同居世帯 | 1300万円程度 | 900万円程度 |
※株式会社400F「東京と地方の家計調査「オカネコ保険比較」調べ」を基に筆者作成
表1の通り、東京の世帯年収は地方よりも約1.5倍多いです。やはり東京の方が給料が高く、生活するうえである程度の年収が必要といえるでしょう。
また、同調査の単身世帯に対する「現状の家計についてどのように感じているか」の質問では、以下の表2のような結果が出ています。
表2
| 東京 | 地方 | |
|---|---|---|
| とても余裕がある | 10.5％ | 3.2％ |
| ある程度余裕がある | 44.8％ | 23.8％ |
| ギリギリだがやりくりできている | 10.5％ | 42.8％ |
| 不足気味で苦しい | 18.4％ | 15.9％ |
| とても苦しい | 15.8％ | 14.3％ |
※株式会社400F「東京と地方の家計調査「オカネコ保険比較」調べ」を基に筆者作成
「不足気味で苦しい」「とても苦しい」と答えた割合は東京の方が若干多いですが、「余裕がある」と答えている人も東京の方が多い結果となりました。東京の方が世帯年収が多い分、生活に余裕が生まれる傾向があるのかもしれません。
東京と地方の生活費比較
続いて、支出面について1ヶ月の生活費を以下の表3で比較します。
表3
| 東京 | 地方 | ||
|---|---|---|---|
| 生活費 | 単身世帯 | 約14万4000円 | 約8万5000円 |
| 夫婦・パートナー同居世帯 | 約19万9000円 | 約14万円 | |
| 住宅費 | 単身世帯 | 約8万5000円 | 約4万円 |
| 夫婦・パートナー同居世帯 | 約12万5000円 | 約6万円 | |
| 車の維持費 | 約2万5000円 | 約1万5000円 | |
※株式会社400F「東京と地方の家計調査「オカネコ保険比較」調べ」を基に筆者作成
生活費は、どちらの世帯も東京の方が約1.5倍高いです。金額差は世帯年収と同じくらいとなっており、収入に応じて支出も自然と増えることが分かります。
また住宅費を比較すると、東京は地方の2倍ほどの金額です。東京は地方に比べると家賃が高い傾向があるため、大きな差が生じています。住宅費を考えると、年収に差が出る点も納得できるでしょう。
同様に、車の維持費も東京の方が1万円ほど高いです。しかし、車の保有率（単身世帯）は東京が18.4％、地方が62.9％となっており、東京では車の維持費が0円のケースも多いです。車に関する費用は、地方だと余分にかかる可能性があります。
東京と地方では、生活費に1.5倍、住宅費に2倍の差がある
東京の世帯年収は、地方の約1.5倍となっています。これと同様に生活費も東京の方が約1.5倍多い傾向にあるようです。
中でも住宅費は2倍ほどの費用差があり、東京の家賃は地方よりも高いことが分かります。車の維持費も東京の方が高いですが、車を所有している世帯が少なく、地方の方が余分にかかる可能性があります。
出典
株式会社400F 東京と地方の家計調査 – オカネコ保険比較
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
