私は営業で「年収500万円」ほど稼いでいるのですが、MR(医薬情報担当者)の友人は「年収800万円超」と知り驚愕…。どうやら同じ営業職のようですが、何故ここまで年収に差があるのでしょうか?
掲題のように、同じ営業職でもそれだけ年収に差があるのはなぜなのでしょうか。本記事では、ほかの営業職とMRの違いや年収が高い要因について詳しく解説します。
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MRの人数は減少傾向にあるものの、年収は職種別でトップクラス
公益財団法人MR認定センター「2025年版 MR白書」によると、MRとして勤務する人の総数は2014年時点では6万4657人でしたが、10年後の2024年には4万3646人という結果となり減少傾向にあります。
この要因として、近年のデジタル化・DX化等による影響のほか、2020年以降のコロナ禍をきっかけに医薬品情報がオンラインで提供される機会が増加したことなどが考えられます。
とはいっても、医療用医薬品情報の提供には専門的知識が必要とされることから、MRという職種には一定の需要があり、今後少しずつ働き方に変化が生じる可能性は考えられるでしょう。
求人情報・転職サイトdoda(デューダ)が発表している内容によると、MRの2025年における平均年収は昨年から約39万円上昇し、800万円を超える結果になりました。
職種別のランキングでは営業部門において2位と200万円以上の差をつけて1位、さらに同データの全職種を合わせた全体ランキングでも5位にランクインしており、職種全体でみてもトップクラスとされる位置にあることが分かります。
MRの年収はなぜ高い? ほかの営業職と異なる点
MRの総数は年々減っているにもかかわらず、なぜほかの営業職と比較してMRの年収は高い傾向にあるのでしょうか。
まず、先に触れたとおり営業としてのスキルだけでなく、自社で扱う医薬品やそれにかかわる疾患など、高度な専門知識が必要とされることが挙げられるでしょう。
MRの顧客となるのは医師や薬剤師などで、クリニックや病院などで取り扱ってもらえるように医薬品の使用方法や安全性からリスクまで正確な情報を伝達する必要があります。
また、医療現場から出た意見やフィードバックを持ち帰り、自社の研究開発に向けた情報提供をするという役割も持っています。このため、医療にかかわる幅広い専門知識を常に最新の状態で把握しなければいけません。
営業職に分類されるMRですが、医療機関との価格交渉は医薬品卸売業者が行うため、MRは医薬品を直接販売しません。「医療用医薬品の情報」を提供することがほかの営業職との大きな違いでしょう。
次に、医薬品という特性として顧客のターゲット層が広いため市場規模が世界的に大きく、また商品単価も高いことです。そのため収益性の安定している製薬会社が多く、製造・研究費だけでなく人件費に資金を投入できる企業体力のある構造を持てるという側面もあるでしょう。
MRに求められる資格・スキル
MRとして従事するために必須となる国家資格は定められていませんが、公益財団法人MR認定センターが運用する「MR認定制度」に基づく認定資格の取得を目指すのが一般的です。
同機関によると、全国のMR総数のうちおよそ98.2%が認定資格を取得しているとのことで、資格取得後も定期的に実地での成果確認(行動評価)を受けたり、5年ごとに更新したりする必要があり、保有し続けるには常に最新の医療情報を把握しておく必要があります。
また、薬剤師の資格を持つMRも3824人(2024年度、全体の8.8%)います。
まとめ
営業職としてカテゴライズされるMRは、正しい医薬品の情報提供や共有という専門性の高さや医薬品市場の規模の大きさなどを背景に、高収入となっているようです。
先進医療の発達などにより、今後はより高度な専門知識の提供・共有を担う役割として活躍が期待されます。
出典
厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag) 医薬情報担当者(MR)
公益財団法人MR認定センター 2025年版 MR白書
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
