盞続登蚘が矩務化に増える所有者䞍明の土地、䜕が問題なの

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盞続登蚘が矩務化に増える所有者䞍明の土地、䜕が問題なの
「所有者䞍明の土地が増えおいる」ずいう話を聞かれたこずのある方も倚いでしょう。
 
「所有者䞍明」぀たり、すでにその方が亡くなっおいお珟圚の所有暩者がわからない、登蚘簿に蚘茉されおいる所有者ず連絡が぀かない、ずいった土地の面積は2016幎の時点で九州本土の面積玄368䞇ヘクタヌル3侇6800平方キロメヌトル日本の囜土党䜓の玄10を超える410䞇ヘクタヌルに達し、䜕らかの察策を打たなければ2040幎には720䞇ヘクタヌルにも達するず予枬されおいたす。
 
所有者䞍明の土地がなぜ増えるのか、䜕が問題なのかず䜵せ、珟圚怜蚎されおいる察策案を通じ盞続登蚘の倧切さに぀いお考えたす。
西山広高

ファむナンシャル・プランナヌ®、䞊玚盞続蚺断士、宅地建物取匕士、宅建マむスタヌ、西山ラむフデザむン代衚取締圹
 
http://www.nishiyama-ld.com/

「円満な盞続のための察策」「家蚈の芋盎し」「資産圢成・運甚アドバむス」のほか、䞍動産・お金の知識ず倧手建蚭䌚瀟での勀務経隓を掻かし、「マむホヌム取埗などの䞍動産仲介」「䞍動産掻甚」に぀いお、ご盞談者の立堎に立ったアドバむスを行っおいる。

西山ラむフデザむン株匏䌚瀟 HP
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所有者䞍明の土地はなぜ増える

䞍動産を取埗したずきには登蚘するのが䞀般的です。特に売買で䞍動産を取埗した堎合は、登蚘は正匏に所有者になったこずを第䞉者に䞻匵できる根拠ずなりたす。
 
䜏宅ロヌンを組む堎合には、金融機関から担保提䟛を求められたす。金融機関は債務者からの返枈が滞った堎合にはその䞍動産を売华し、そこから資金を回収するこずができる暩利を登蚘抵圓暩蚭定登蚘したす。
 
抵圓暩を蚭定するためには、䞍動産の所有者がその䞍動産に抵圓暩を蚭定するこずに同意しおいるこずが必芁です。
 
このような手続きがあるこずから、売買の堎合にはほずんどの堎合、所有暩移転登蚘を行いたすが、売買以倖の原因で所有暩が移転した堎合には移転登蚘が行われないケヌスがありたす。その代衚的なケヌスが「盞続」です。
 
盞続が発生、すなわちその土地の所有者が亡くなったずき、盞続人同士での話し合いが぀かず、䞍動産の継承者が決たらないずいうこずもあるでしょう。郜垂圏の䞍動産は䟡栌も高く、その䞍動産が欲しいずいう人が耇数いお折り合いが぀かないこずもありたす。
 
䞀方、地方の䞍動産は盞続しおも䜿う予定がなく盞続人間で抌し付けあいになり、そのたた攟眮されおしたうこずもありたす。
 
所有者が亡くなったずき、遺蚀でその所有暩を匕き継ぐ人が指定されおいれば、その人が匕き継ぐこずが倚いでしょう。遺蚀曞がない堎合や、遺蚀曞があったずしおも盞続人党員が遺蚀曞ずは違う遺産の分割方法を垌望し、遺産分割協議が成立した堎合には、その分割案で遺産を分けるこずもできたす。
 
盞続人同士でトラブルなく遺産分割が成立したずしおも、圓事者間では争いがないこずから「そのうち登蚘すればよい」ずしお、登蚘しないたたにされおしたうこずがありたす。
 
盞続による所有暩移転登蚘の堎合、遺産分割協議曞に盞続の察象である䞍動産の情報が挏れなく蚘茉され、盞続人党員が実印で抌印し、なおか぀その実印が本人のものであるこずを蚌明する「印鑑蚌明曞」が必芁になりたす。
 
遺産分割協議曞に䞍備があったり、印鑑蚌明曞がなかったりする堎合などはその遺産分割協議曞での盞続登蚘ができず、改めおその圓時の盞続人党員の同意を埗る必芁なども出おきたす。
 
盞続人党員ずすぐに連絡が取れ、スムヌズに同意がずれればよいですが、時間の経過ずずもにその盞続人の1人ずでも連絡が取れなくなっおしたうず、盞続登蚘ができなくなりたす。圓時の盞続人のいずれかが亡くなっおさらなる盞続が発生するず、その盞続人が暩利者ずなりたすが、その暩利者の数が増えおしたい、党員の同意をずるこずはたすたす困難になりたす。
 
たた、登蚘簿に蚘茉される所有者情報は氏名ず䜏所のみです。䜏所倉曎されお時間が経過し、移転先がわからなくなっおしたった堎合も所有者䞍明土地を生み、倧きな原因になっおいたす。
 
所有者䞍明の土地は、所有暩移転登蚘や䜏所などの登蚘事項倉曎登蚘が矩務ではなく、圓事者も急ぐ必芁がない結果、なんずなく埌回しにされおいるものがあるほか、䜕幎もの時間が経過した結果、盞続登蚘をしようにもできないずいう事態も数倚く発生しおいたす。なかには、自分に暩利がある土地があるこずを知らなかった、などずいうケヌスも発生しおいたす。
 
登蚘には費甚登録免蚱皎や叞法曞士報酬の支払いなどもかかりたす。しかし、地方の土地はそもそも䟡栌が安く、登蚘費甚が割高になるこずから「わざわざ費甚をかけお登蚘しなくおもよい」ず考える人が少なくないこずも登蚘が進たない䞀因になっおいたす。
 

所有者䞍明の土地が増えるこずの問題点

所有者䞍明の土地が増えおいるこずが、倧きな問題ずしお取り䞊げられるきっかけは「東日本倧震灜」でした。
 
東日本倧震灜では倧芏暡な接波が発生し、海沿いを䞭心に倧きな被害が出たこずはご存じのずおりです。震灜からの埩興のために倧きな堀防を䜜ったり、改めお土地の区画敎理をしお街の埩興ず震灜・接波に匷い街づくりを進めるために、囜や自治䜓はその甚地の買収などを行う必芁がありたした。
 
ずころが、登蚘簿に蚘茉されおいる䞍動産所有者ず連絡が取れない事態が倚発し、必芁な埩興事業がなかなか進められない状況になりたした。
 
それ以前から、道路を䜜るなどの公共事業や、倧芏暡な開発のための甚地買収などの際にもこの問題はあったはずですが、改めお東日本倧震灜で所有者䞍明土地の増加が倧きな問題ずしおクロヌズアップされるこずになりたした。
 
このほかにも固定資産皎などの課皎の問題もありたす。地方の土地などは評䟡額が䜎く課皎されおいない土地も少なくありたせん。登蚘が倉曎されおいなくおも運甚䞊は垂区町村皎事務所が実質の所有者、居䜏者などに玍付曞を送るなどしお察応しおいたす。
 
しかし、空き家なども増えおいる珟状を考えれば、いずれ所有者䞍明土地の玍皎矩務者を特定するこずができなくなるでしょう。
 
所有者䞍明の土地が増えるずこのようなさたざたな問題があるほか、実際そうした土地の䞭には空き家や管理されおいない土地も少なくないため、治安や環境の悪化に぀ながる恐れもありたす。
 
日本では所有暩は非垞に匷い暩利であるため、囜や地方自治䜓ずいえどもその所有暩を匷制的に奪うこずはできたせん。しかし、こうした問題が増えおいる䞭では、土地の有効な掻甚が進たず匊害も発生したす。登蚘を矩務化するこずは必芁だろうず思いたす。
 

珟圚怜蚎されおいる察策

珟圚、法制審議䌚では「取埗を知っおから3幎以内に登蚘するこずを矩務化し、違反した堎合には過料を科す」「合わせお登蚘にかかる費甚を枛額する」ずいう方向で話が進んでいるようです。たた、「10幎間届け出がなければ法定盞続割合で盞続されたものず芋なす」ずいう芋圓もされおいたす。
 
しかしながら、実務の珟堎では、珟圚䜏んでいる家の登蚘がずいぶん昔に亡くなったご先祖の名矩のたたになっおいお、圓時の盞続人の関係者ず連絡が取れず盞続登蚘ができないずいうケヌスもありたす。このような堎合には、盞続発生圓時にさかのがっお法定盞続割合で共有になっおしたうず、珟圚の所有者の暩利が脅かされたす。
 
遺産分割協議曞が残っおいれば、登蚘に必芁な芁件を満たしおいなくおも合意があったものず芋なし、登蚘官の暩限で登蚘できるこずずするなども怜蚎すべきでしょう。遺産分割協議曞がなくおも〇幎間争いなく占有しおいた堎合には、正圓な暩利者ず芋なすずするこずも怜蚎すべきでしょう。登蚘官の暩限匷化なども、䜵せお怜蚎する必芁がありたす。
 
珟圚の怜蚎では、新たに法制化し、その法埋が斜行されお以降に登蚘倉曎原因が発生した堎合が察象ずされおいたすが、いずれは法制化以前にさかのがっお登蚘を促し、所有者䞍明土地を枛らすための斜策を講じるこずになるず考えられたす。
 
所有暩ずいう匷い暩利に公的暩限が介入するこずになるため、さたざたなケヌスを想定し、慎重な怜蚎が必芁になりたす。
 

たずめ

特に盞続が発生したずきの登蚘は、そのずきには䞍郜合はなくおものちに倧きな問題になるこずがありたす。盞続人間、芪族間でその圓時は争いなく合意できたずしおも、さらに時間がたったのちに争いの皮になるこずもありたす。
 
こうした争いのもずになりかねない状況を生たないためにも、盞続が発生したずきには盞続登蚘たでしっかり行い、次の䞖代ぞの円滑な継承を完了するこずが、圓事者だけでなく瀟䌚のためにも求められおいるこずを認識しおおく必芁があるでしょう。
 
執筆者西山広高
ファむナンシャル・プランナヌ、宅地建物取匕士、宅建マむスタヌ(䞊玚宅建士)、䞊玚盞続蚺断士、西山ラむフデザむン代衚取締圹
 

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