今後どう変わる? 自動車保険の内容と選び方

配信日: 2019.11.15

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今後どう変わる? 自動車保険の内容と選び方
消費税増税に伴い、大手損保4社が2020年1月にも自動車保険料の引き上げを検討しています。これまで自動車保険については、安全運転機能を搭載した自動車が普及してきたことで事故が減少傾向にあり、保険料の引き下げが続いていました。約5年ぶりの引き上げとなります。
 
そうした中、新しい特約も出てきている自動車保険の商品と、選ぶ際のポイントについてまとめてみます。
 
新井智美

執筆者:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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注目されているドライブレコーダー特約

高齢者による自動車事故が相次いだこともあり、大手損保会社が提供する「ドライブレコーダー特約」が注目を集めています。高齢者の自動車事故は社会的な問題にもなっており、運転免許の早期返納が推進されていますが、移動に車が必須の地方在住者にとっては、車は日常生活必需品です。
 
そういった中、「運転を見守る」「安心を買う」という意味でもドライブレコーダーを取り付け、それに対する特約制度を受けられるのは、世間のニーズに沿ったものといえるでしょう。
 
ドライブレコーダー特約は、「損保会社がドライブレコーダーを貸与。事故の際には自動的に事故受付センターへ通報され、事故処理を迅速に行うことができる」というものです。特約の保険料については各社で差があるものの、月額650~850円となっています。
 
ドライブレコーダーの映像は、いまや事故の原因追及や過失割合の証明として重要視されるようになっており、高齢者のみならず若い世代にも有益といえます。
 

保険料を抑える工夫

ただし、若い世代には、少しでも保険料を安くしたいと思う人が多いのも事実。その場合、自分でドライブレコーダーを取り付けることによって、保険料の負担を軽くすることもできます。
 
地方では、車が一人に1台という家庭も珍しくなく、保険料の負担はかなりのものになります。そのような場合は、「リスク分散型のダイレクト保険」などで、補償される人や補償される内容を絞ることで、保険料を安く抑えることができます。
 
例えば運転者を「本人限定」とし、離れて住む家族が帰省してきたときのみ運転するような場合は、「一日限定保険」などを利用することで、保険料を節約することができます。
 
ただ、夫婦それぞれが日常で車を必要とする場合、「本人限定」は難しいものです。そうしたときは、車が2台あるのなら2台ともに「本人・配偶者限定」とし、どちらが運転してもいいようにするのがおすすめです。「本人・配偶者限定」とすることで、「限定なし」を選ぶよりも保険料は安くなります。
 
自動車保険はその使用目的によって、保険料が異なります。車に乗るのが年間を通じて月に15日未満の場合は、「日常・レジャー使用」を選ぶことで、保険料を安くすることが可能です。
 
ただし、事実と異なる使用目的で契約すると、契約解除となり保険金も支払われなくなります。申し込みの際は、必ず嘘偽りなく申告するようにしましょう。
 
また、1日限定自動車保険を利用する場合には、「レンタカーは対象外」であること。ワンコインの保険で補償されるのは「対人・対物賠償と搭乗者傷害など」に限られ、車両保険については別プランになることも、頭に入れておくようにしてください。
 
執筆者:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員


 

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