更新日: 2021.01.22 損害保険

火山が噴火して被害を受けた場合は保険が使えるの?

火山が噴火して被害を受けた場合は保険が使えるの?
あまり意識することがないと思いますが、日本は火山列島です。2017年6月以降、気象庁が活火山としている山は111カ所もあります。
 
現在活発に活動しており、付近に人も住んでいる火山もいくつかあります。その火山の近くに住んでいて被害があった場合には保険が使えるのでしょうか?
 
本記事ではそれについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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火山による被害はどのようなものがある?

国内において火山噴火で人命に被害が出た例を挙げると、長崎県雲仙普賢岳、長野県/岐阜県御嶽山などがあり、人命に被害がない例においても、北海道有珠山、東京都三宅島などでは大きな被害をもたらしました。
 
溶岩やガスの噴出による火砕流や、火口付近での火山弾の落下、広範囲での降灰、火山ガスの噴出など被害の原因もさまざまです。
 

火山の被害は保険の対象になるの?

・損害保険

まず損害保険の区分です。
 
被害が発生するとしたら、車や家屋などが挙げられます。また、ケガなどに対しては傷害保険も含まれます。
 

(1)自動車保険
自動車保険においては、原則的に保障の対象外です。特約によって地震・噴火による保障を付加できる場合については保障されます。
 

(2)火災保険
火災保険においても原則として保障の対象外です。しかしながら地震保険へ加入することで一部保障を受けることができます。
そのため、火山の近くに住まいをお持ちの場合は地震保険についても加入をしておく方がより備えることができるといえます。しかしながら地震保険は火災保険における保険金額の30~50%までの設定が原則となっている点には注意が必要です。
 

(3)傷害保険
傷害保険も同様に原則として保障の対象外となっています。しかし、国内旅行傷害保険などの一部で例外的に保障の対象となっている場合もありますので、契約内容の確認が必要になります。

 
・生命保険

次に生命保険の区分です。
 
こちらの場合は生命保険、医療保険とさらに分けられますが、どちらも被害を特定して保障しない仕組みとはなっておりませんので、万が一噴火により死亡した場合、死亡保険金が支払われます。
 
ケガなどによって入院、手術となった場合は該当する医療保険における給付金を請求することになります。
 

まとめ

火山噴火による被害を受けた場合の保険利用の可否について確認してきました。
 
大きくまとめると、損害保険の場合は原則的に保障の対象外、生命保険の場合については対象内であるという大枠を理解した上で、ご自身の保険がそれぞれ対象外であるか、そうでないかを確認しておく必要があります。
 
やはり火山災害が発生した場合については、地震と同様に広範囲に被害が及ぶことから損害保険の分野では、地震保険への加入が必要となります。
 
これを機に、ご自身の保険はどうなっているか確認してみてはいかがでしょうか?
 
参考
一般社団法人日本損害保険協会 火災保険は、どのような保険ですか?
一般社団法人日本損害保険協会 傷害保険は、どのような保険ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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