待望のモバイルPASMOがサービス開始! 手続き方法やメリットを徹底解説

配信日: 2020.04.05

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待望のモバイルPASMOがサービス開始!  手続き方法やメリットを徹底解説
2020年3月18日、モバイルPASMOのサービスがスタートしました。モバイルPASMOとはどのようなサービスで、ICカードのPASMOとはどのような違いがあるのでしょうか?
 
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

モバイルPASMOとは? どんなメリットがあるの?

モバイルPASMOとは、従来ICカードで利用していたPASMOをAndroidのスマートフォンで利用できるサービスです。ICカードのPASMOと同様の機能が利用できるようになったうえ、ICカードのPASMOよりも便利な機能が充実しています。
 
モバイルPASMOの主なメリットは以下の通りです。

●毎日のお出かけが便利になる

モバイルPASMOは、今までICカードだったPASMOがスマートフォンの中に入っているようなものです。毎日の通勤通学やお出かけで電車やバスに乗車する際、わざわざPASMOを取り出す必要がなく、お手元のスマートフォンをかざすだけで楽々乗車できるようになります。
 
PASMOを忘れて慌てて家に取りに帰る、カバンから取り出すのに手間取ってしまう、ということもなくなるのです。また、電子マネーの支払いに対応しているお店や自動販売機では、モバイルPASMOの入った携帯端末をかざすだけで会計を済ますことができます。

●発行手数料や再発行手数料が無料

モバイルPASMOは発行時の手数料やデポジットがありません。再発行も無料で行うことができます。

●どこでも定期券の購入・継続が可能

ICカードのPASMOでは、定期券を購入・継続する際には駅の窓口や券売機で手続きをする必要がありました。しかし、モバイルPASMOならわざわざ駅へ向かうことなく、自宅や外出先でも定期券の購入や継続の申し込みをすることができます。

●アプリ上で情報の確認や各種設定などができる

これまでICカードへの入金やオートチャージの設定、使用履歴の確認、バスの特典サービスなど各種設定や情報確認については駅の券売機で行う必要がありました。しかし、モバイルPASMOならアプリを通じていつでも、どこからでも、これらを行うことができるのです。

モバイルPASMOを利用するには?

モバイルPASMOを利用するにはGooglePlayストアよりモバイルPASMOのアプリ(※1)をダウンロードすることが必要です。
 
なお、モバイルPASMOを利用するには、Android6.0以上でかつ最新版のおサイフケータイのアプリがインストールされたスマートフォンでなければならず、iPhoneやバージョンの低いAndroid端末では利用することができません。
 
ダウンロードしたアプリを起動して指示通り進めていくだけで、簡単に設定することができます。

モバイルPASMOを利用する際の注意点

モバイルPASMOは便利ではあるものの、ICカードにはなかった注意点がいくつかあります。

●定期券の購入に制限がある

モバイルPASMOで通学定期券を購入するには、大学・専門学校相当以上の学校に在籍中でかつ、4月1日現在で18歳以上でなければなりません。通学定期券としてではなく、通常のモバイルPASMOとしてであれば、年齢に制限なく誰でも利用が可能です。

●ICカードからの移行はできない

これまで使っていたICカードのPASMOからモバイルPASMOへの移行はできません。そのため、従来のPASMOカードは駅の窓口で払い戻しなどを受ける必要があります。もちろん、ICカードのPASMOとモバイルPASMOの併用は問題なく可能です。

●一部機能に制限がある

基本的にICカードのPASMOよりも便利になっていますが、下記にあるような一部機能が制限されています。
 
・一部の自動券売機などによる現金での入金(チャージ)
・Suicaグリーン券売機でのグリーン券購入
・エクスプレス予約のEX-ICカードと重ねての新幹線乗換改札機通過(モバイルPASMO1台でスマートEXを利用する場合を除く)

モバイルSuicaとモバイルPASMOの違いは?

モバイルSuicaとモバイルPASMOの違いは主に次の3つです。
 
・モバイルPASMOではAndroidのみの対応だが、モバイルSuicaはiPhoneとAndroidに対応している
・モバイルSuicaはJR東日本が発行しているが、モバイルPASMOは東京メトロなど私鉄が発行している
・利用に応じて貯まるポイントサービスの内容が異なる

 
その他細かい点はいくつもありますので、どちらを選ぶかは自身で比較検討して、必要な機能が備わっているか確認しておいてください。

私鉄の利用が多ければモバイルPASMOがおすすめ

モバイルPASMOの発行により、私鉄利用者の利便性が大きく向上しました。モバイルPASMOの詳細については、モバイルPASMOの特設ページ(※2)や駅の窓口でご確認ください。
 
[出典]
※1 Google Play「モバイルPASMO」
※2 PASMO「モバイルPASMO」
 
執筆者:柘植輝
行政書士


 

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