更新日: 2021.02.02 その他暮らし

みんなどうしている? インターネットバンキングの利用実態とは?

執筆者 : 松木優子 / 監修 : FINANCIAL FIELD編集部

みんなどうしている? インターネットバンキングの利用実態とは?
皆さんはインターネットバンキングを利用したことはありますか?
「24時間利用できて便利」「手数料が安い」と活用している方もいる一方、「個人情報が流出するのでは」「不正出金されるかもしれない」と利用を控えている方もいらっしゃるでしょう。
 
そこで今回は、インターネットバンキングの利用実態やメリット・デメリットについて解説します。
松木優子

執筆者:松木優子(まつき ゆうこ)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士。フリーライター。

来店型保険ショップ元コンサルタント。首都圏郊外の地域密着店や、都市部の富裕層が多い店舗で、年間約150組のお客様のコンサルタントを担当。

FINANCIAL FIELD編集部

監修:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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インターネットバンキングの利用率

一般社団法人全国銀行協会が2018年に実施した調査によると、インターネットバンキングの利用率は60.3%で過半数を超えたものの、店舗窓口の75.8%、ATMの97.2%と比較するとやや低いです。利用頻度については、60.3%のうち月1回以上利用する人は39.9%、その中でも週1回以上利用する人は12.9%います。

※一般社団法人全国銀行協会 「よりよい銀行づくりのためのアンケート(報告書)」を基に筆者が作成
 
パソコンからインターネットバンキングを利用する人は54.3%、スマートフォンから利用する人は20.8%です。スマートフォンからの利用は2012年調査では6.5%、2015年調査では11.0%と年々増加傾向にあります。
 

インターネットバンキングでどんなサービスを利用している?

株式会社NTTデータ経営研究所が2019年に行った調査によると、「入出金明細の確認」が88.1%と最も多く、「振込」が64.8%、「定期預金作成」が21.2%と続きます。日頃からよく利用するサービスはインターネットバンキングで行い、そうでないサービスは店舗などで行う傾向にあります。

出典:株式会社NTTデータ経営研究所 「金融サービスの利用動向調査」
 

インターネットバンキングのメリット

やはり「24時間いつでも利用できる」というのが大きいでしょう。忙しいときや天候の悪い日でも、わざわざ店舗やATMへ行かなくても手続きができます。残高照会や取引明細を確認したいときは手元ですぐにチェックができる、口座振込・振替が簡単にできる点もメリットといえます。ライフスタイルに合わせて気軽に使えるのが特徴です。
 
さらに振込手数料がATMなどに比べて安く、場合によっては無料であることも、インターネットバンキングならではの利点でしょう。
 

インターネットバンキングを利用しない理由は?

同じく株式会社NTTデータ経営研究所の調査によると「セキュリティーに不安がある」が42.5%、「利便性を感じない」が26.2%、「申込手続が面倒」が19.9%となります。利便性については、ATMなどで用事を済ませられるためと考えられます。

出典:株式会社NTTデータ経営研究所 「金融サービスの利用動向調査」
 

インターネットバンキングのデメリット

便利で気軽に使える反面、上記データからも分かるように申し込み手続きが必要だったり、ログインパスワードなどの設定や管理をしたり、という点を面倒に感じる方も多いようです。IDやパスワードを忘れてしまうと、再発行の手続きが完了するまでインターネットバンキングを利用できなくなってしまうので、きちんと管理することが重要です。
 
また「セキュリティ面で不安を感じる」と、インターネットバンキングでの情報流出や不正出金を心配する声も多く挙げられます。しかし万が一、不正出金などの被害にあった際は預金者に過失がなければ、銀行がその被害額を全額補償してくれます。もし過失がある場合は、その度合いによって補償額が減額される可能性があります。
 
インターネットバンキングは、ATMや銀行窓口と比べて利用している方はまだ少ないです。しかし昨今はあらゆるサービスにおいてオンライン化が加速していますし、大手銀行も店舗数を削減する計画のため、ますますインターネットバンキングの利便性は高まるかもしれません。メリット・デメリットを比較した上で利用を検討してみてはいかがでしょうか。
 
参考
株式会社NTTデータ経営研究所 「金融サービスの利用動向調査」
一般社団法人 全国銀行協会 「よりよい銀行づくりのためのアンケート(報告書)」
日本経済新聞 「三菱UFJ銀、23年度までに店舗4割削減 17年度比」
 
執筆者:松木優子
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。フリーライター。


 

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