最終更新日: 2020.05.20 公開日: 2020.05.21
暮らし

ネット銀行ってどんな銀行?

ネット銀行あるいは新形態銀行と呼ばれる銀行が存在感を高めてきています。世の中のネット化とキャッシュレス時代という流れの中で、より使い勝手の良い、便利な銀行が求められているようです。
 
ここでは、ネット銀行について便利なところと、問題点について学んでみましょう。
 
 
植田英三郎

執筆者:

執筆者:植田英三郎(うえだ えいざぶろう)

ファイナンシャルプランナー CFP

家電メーカーに37年間勤務後、MBA・CFPファイナンシャルプランナー・福祉住環境コーディネーター等の資格を取得。大阪府立職業訓練校で非常勤講師(2018/3まで)、2014年ウエダFPオフィスを設立し、事業継続中。NPO法人の事務局長として介護施設でのボランティア活動のコーディネートを担当。日本FP協会兵庫支部幹事として活動中。

詳細はこちら
植田英三郎

執筆者:

執筆者:植田英三郎(うえだ えいざぶろう)

ファイナンシャルプランナー CFP

家電メーカーに37年間勤務後、MBA・CFPファイナンシャルプランナー・福祉住環境コーディネーター等の資格を取得。大阪府立職業訓練校で非常勤講師(2018/3まで)、2014年ウエダFPオフィスを設立し、事業継続中。NPO法人の事務局長として介護施設でのボランティア活動のコーディネートを担当。日本FP協会兵庫支部幹事として活動中。

詳細はこちら

ネット銀行とは

ネット銀行とは、事業親会社グループに属して、主にインターネットで取引を行う銀行を指します。従来の銀行のような、重厚な建物の本店や都市中心部の支店店舗を保有しないこともあり、比較的低コストでかつ利用者にとって利用しやすい銀行といわれています。
 
ネット銀行で知名度が高いのは、住信SBIネット銀行、イオン銀行、楽天銀行、ソニー銀行、オリックス銀行、セブン銀行などですが、ほかにも5行あります。ネット銀行の規模を預金量で見ると、1兆円から4兆円規模の銀行が多く、預金量比較では、地方銀行(64行)の中位(25位以下)になっています。

ネット銀行のメリット

ネット銀行のメリットとしては、以下のことが挙げられます。

・いつでも取引ができる

インターネットを利用することと、コンビニやスーパー店舗内、駅構内などにATMが設置されていますので、いつでも利用できます。

・コストが割安

ATM利用時の手数料については、取引ステージ(預金残高など)にかかわらず手数料が掛からないことがポイントです。
 
11行のうち6行については、指定ATMにおいては、いつでも入金時無料、出金も2行は回数制限なし、5行は回数制限(1回から4回)がありますが無料になっています。その他の4行は取引ステージ別に無料の回数が決められています。
 
自行宛て(自分が口座のある銀行の他支店)の振り込みは、どの銀行も無料ですが、他行宛ての振り込み手数料についても、3行は月1回から2回は無料になっています。他の8行は原則有料ですが、取引ステージごとに無料回数が設定されています。

・預金金利は高め・ローン金利は低め

一般銀行の定期預金の利率は0.002%であるのに対して、ネット銀行では0.02%から0.05%を適用する銀行もあります。一方、住宅ローン金利についても、一般銀行のweb対応扱いと比較した場合、ネット銀行が安くなっています。
 
例えば、35年の住宅ローンの固定金利は都市銀行などの最低が1.5%前後(2020.4現在)であるのに対して、ネット銀行では1.3%前後の金利適用をしているケースがあり、低利率といえます。

・為替手数料が安い

外貨預金を扱っているネット銀行の為替手数料は、円/ドルを例に取った場合、1ドル:4銭から15銭になっており、都市銀行の1ドル:25銭と比較して相当割安といえます。

・特徴のある商品やサービスを提供する

デビットカード、外貨預金口座、ロボアドバイザーなど、若い人たちにフィットするような、特徴あるサービスを提供して、差別化をはかるネット銀行が多くあります。

ネット銀行のデメリット

ネット銀行のデメリットとしては、以下のことが考えられます。

・ID・パスワードを忘れると取引ができない

パソコンやスマホを使ってのインターネット取引(支払い・振替)ですから、ID・パスワードがなければ取引できません。忘れてしまったりメモを失くしたりするとログインできず、再設定などで時間を要することがあります。

・引き落としの指定ができない場合がある

公共機関などの引き落としに指定されてないネット銀行もあり、税金やその他の公共料金の支払いに使用できない場合もあるので、注意が必要です。
 
なお、インターネット取引であるため、ハッカー侵入によるセキュリティを心配する向きもありますが、銀行協会として預金者保護は取られており、懸念はないものと思われます。

各ネット銀行の個別の特徴

ここからは、主なネット銀行の特徴をワンポイントで挙げてみましょう。

・住信SBIネット銀行

預金種類、ローン、保険、証券取引、デビットカードなど、ネット銀行としてのフルラインの事業を展開しており、提携ATMの設置個所も多くあります。ATM利用と他行宛て振り込み手数料も無料があり有利です。

・イオン銀行

預金種類・ローン・保険・証券取引・デビットカードなど、ネット銀行のフルラインサービスがあり、カード利用でイオングループの特典を使用できます。出入金無料のATM台数も多く、利便性は高いといえます。

・楽天銀行

預金種類・ローン・保険・証券取引・デビットカードなど、ネット銀行のフルラインサービスがあり、楽天カードとの相乗利用で特典があります。ATM、他行送金は取引ステージに基づいて無料回数があります。

・ソニー銀行

預金種類・ローン・保険・証券取引・デビットカードなど、ネット銀行のフルラインサービスがあり、特に海外でのデビットカード利用時の手数料が少ないなどの特典が特徴です。提携ATM台数も多く、他行送金も無料回数(2回)があります。

・オリックス銀行

証券商品と共に、独自商品である「ダイレクト金銭信託」を中心にした運用による資産増を前面に出しています。ATMや送金の利便性とは一線を画した独自の路線といえます。

・(au)じぶん銀行

スマホデビットと種類の多い外貨預金を独自特徴としています。ローンと投資信託の扱いはあり、ATMや他行送金の手数料は取引ステージ別になっています。

・セブン銀行

ATM利用に特化した銀行です。競合企業系(イオンなど)を除くほぼすべての金融機関のATMを使用ができるのが、大きな特徴になっています。無料で使える自行とJAバンクのATMは全国に多数あり、その他は有料ですが格安(110円)で使えるのが特徴です。

まとめ

ネット銀行の特徴や、メリットとデメリットと共に、7行の特徴をワンポイントで挙げてみました。日常の使いやすさや低コストに加えて、外貨預金・為替手数料の優位、デビットカードを使うキャッシュレス支払いなど、ネット銀行には良いしくみがあります。
 
従来からの一般銀行に加えて、ネット銀行口座を上手に利用する時代がきているのではないでしょうか。
 
執筆者:植田英三郎
ファイナンシャルプランナー CFP

関連記事

消費税10%で銀行手数料にも変化が。メガバンクのATM手数料と振り込み手数料はいくらに?
ライバルと組んで拠点を合理化し、顔認証だって取り入れる!~9月から大きく動き始めた銀行ATMのトレンドとは?
1年定期預金の利息は、1回の手数料で消えてしまう時代。知っておきたい手数料節減のヒントって?
 



▲PAGETOP