エコドライブって？地球にもお財布にも優しい運転方法とは？

皆さん、「エコドライブ」という言葉を聞いたことはありますか？　エコドライブとは、急発進や急加速をしないなどの、環境に配慮した運転方法のことです。

燃費を抑えて、地球やお財布にやさしいだけではなく、交通事故も抑制する、自分自身や同乗者にもやさしい運転方法です。この記事では、エコドライブのメリットや、実践方法をご紹介します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

▼

1 エコドライブのメリット
2 具体的な運転方法
3 エコドライブでみんなにやさしい運転を

エコドライブのメリット

エコドライブを実践すると、どのような効果があるのでしょうか。それは、下記のとおりです。

・環境にやさしい
・ガソリン代の節約
・交通事故防止につながる

地球環境への配慮と同時に、経済上のメリットや、安全性を向上できることも魅力です。

環境にやさしい

地球温暖化の原因となる、CO2。日本でのCO2排出量の約6割が、衣食住を中心とする私たちの生活に起因していることは、ご存じですか？　そして、日本のCO2排出量の約8.2％が、旅客自動車から排出されています。

このまま温暖化対策をとらなかった場合、21世紀末には、世界の平均気温は、2.6～4.8℃上昇すると予測されています。厳しい温暖化対策をとった場合でも、0.3～1.7℃上昇する可能性が高く、一人ひとりの心がけが大切になってきます。

エコドライブによって、乗用車1台あたり、年間約121kgのCO2排出量を削減できます。これは、スギ約9本分の吸収量に相当し、地球温暖化防止につながります。

ガソリン代の節約

エコドライブを心がけると、約10％燃費が向上するといわれています。

ガソリン代に置き換えてみると、10％分の金額が浮くことになりますので、仮に、1リットルあたり165円だった場合、約149円で購入していることと同じになります。これによって、乗用車1台あたり、年間で約8600円の節約効果があります。

相場から10％安いガソリンスタンドを探すよりも、簡単に節約ができます。

交通事故防止につながる

日本中がエコドライバーになったら、交通事故の発生件数は、約半分になるといわれています。

のちほどご紹介しますが、「エコドライブ10のすすめ」のうち、下記の3点が、交通事故防止に効果的です。

・ふんわりアクセル「eスタート」
・車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
・減速時は早めにアクセルを離そう

穏やかな発進は、周りの状況を確認する余裕を生み、適切な車間距離をとれば、追突事故防止にもつながります。また、早めにアクセルを離せば、速度低下も早まり、とっさの対応もとりやすくなります。

具体的な運転方法

エコドライブ普及連絡会は、警視庁、経済産業省、国土交通省および環境省で構成されており、エコドライブとして推奨すべき「エコドライブ10のすすめ」を策定して、広報啓発を行っています。

エコドライブ10のすすめ

エコドライブ10のすすめは、以下のとおりです。

1. 自分の燃費を把握しよう
2. ふんわりアクセル「eスタート」
3. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
4. 減速時は早めにアクセルを離そう
5. エアコンの使用は適切に
6. ムダなアイドリングはやめよう
7. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
8. タイヤの空気圧から始める点検・整備
9. 不要な荷物はおろそう
10. 走行の妨げとなる駐車はやめよう

上記のとおり、エコドライブは、誰でもすぐに始められます。まずは、できることから始めてみましょう。

自分の燃費を把握しよう

エコドライブ10のすすめのうち、最も重要とされることが、自分の燃費を把握することです。

燃費の計測や記録を行えば、効率的な運転改善のポイントを見つけられます。

エコドライブを心がけていても、実際に燃費を把握していなければ、どれだけ改善されたかは分かりません。日々の燃費を把握して、環境への貢献や、ガソリン代の節約につなげましょう。