更新日: 2023.09.15 その他暮らし

SuicaとPASMOの新規販売が一時停止。 新規購入したい場合はどうしたらいい?

SuicaとPASMOの新規販売が一時停止。 新規購入したい場合はどうしたらいい?
交通IC系カードのSuicaとPASMOの新規販売が、一時停止されています。2023年6月から始まった無記名のカードに続いて、同年8月からは記名式のカードの販売も停止されました。一体なぜ、このような事態になったのでしょうか。
 
本記事ではSuicaとPASMOの基礎情報とともに、両カードが一時的に販売停止されている原因や、新規購入する方法などについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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SuicaとPASMOの基礎情報

SuicaとPASMOは電車やバスなどの乗車券としてだけでなく、電子マネーとしても使える交通系ICカードです。SuicaはJR東日本が、PASMOは首都圏などの私鉄各社で構成されるPASMO協議会によって発行されています。
 
SuicaとPASMOは、全国の交通系ICカードとの相互利用が可能です。そのため、SuicaとPASMOがあれば全国の鉄道やバスなどに乗ることができます。また、電子マネーとしても、SuicaとPASMOが使える全国の店舗で利用できます。カードの種類は大きく分けて、記名式と無記名の2種類です。
 
記名式は、購入時に個人情報の登録が必要ですが、無記名の場合は必要ありません。ただし、無記名の場合は紛失時の再発行ができないため注意が必要です。どちらのカードも、駅やコンビニなどでチャージして繰り返し使えます。
 
なお、SuicaとPASMOには、スマホに機能を搭載するモバイル版もあります。
 

SuicaとPASMOが一時販売停止になった原因

2023年9月時点において、SuicaとPASMOの新規販売は停止されたままです。JR東日本やPASMO協議会では2024年春ごろの販売再開を目指していると報道されていますが、実現するかどうかは不透明な状況です。
 
SuicaとPASMOの新規販売が停止された原因は、さまざまなハイテク機器に使われる半導体不足にあります。交通系ICカードにはICチップとよばれる集積回路が必要です。
 
ICチップの製造には半導体が必要ですが、大幅な需要増によって半導体は世界的に不足しています。そのため、SuicaとPASMOが製造できない状態が続いているというわけです。
 

SuicaとPASMOを新規購入する方法

一時的に販売が停止されているSuicaとPASMOですが、新規購入することはできないのでしょうか。実は、いくつかの方法で新規購入することができます。
 

・青森、盛岡、秋田ではSuicaの購入が可能

2023年5月から新たにSuicaが使えるようになった青森、盛岡、秋田の各エリアでは、記名式カードと無記名カードの新規購入が可能です。
 

・定期券を購入する

SuicaとPASMOには定期券がありますが、こちらは現在も購入可能です。チャージ(入金)機能も備わっているので、利用区間以外の駅での自動精算や電子マネーとしても使えます。
 

・モバイル版を利用する

SuicaとPASMOにはスマホ用のモバイル版があります。モバイルSuicaとモバイルPASMOともに通常通りの利用が可能です。スマホで会員登録後にクレジットカードやコンビニなどでチャージすれば利用できます。
 

・その他の購入可能なSuicaとPASMO

障害者用と介護者用のSuicaとPASMO、小児用PASMOは現在も購入可能です。
 

この機会にモバイル版の利用を検討しよう

SuicaとPASMOの無記名カードと記名式カードの販売停止は、現在(2023年9月)も継続中です。両カードとも来年春ごろをめどに再開される予定ですが、原因が世界的な半導体不足のため先行きは不透明であると考えられます。
 
ただ、SuicaとPASMOの新規購入がまったく不可能なわけではありません。青森・盛岡・秋田エリアでは購入可能ですし、定期券の購入やモバイル版の利用という方法もあります。JR東日本やPASMO協議会ではモバイル版の利用を推奨しています。
 
この機会に、どこからでも簡単に登録できるモバイル版の利用を検討してみましょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社 PASMO協議会 東京モノレール株式会社 東京臨海高速鉄道株式会社 記名式の「Suica」及び「PASMO」カード発売の一時中止に関するお知らせ
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本) Suica
株式会社パスモ PASMO
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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