初詣のお賽銭の相場ってどのくらい？人気の「神社別」平均金額は？

新年を迎えると、日本では初詣をして新たな一年の幸せを願う風習があります。その時、お賽銭の相場はいくらくらいなのか、一体どれくらいの金額が適切なのか、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
 
本記事では初詣の意義に加えて、お賽銭の相場と人気神社での目安となる金額について解説します。初詣で納めるお賽銭の金額に悩まないために、ぜひご一読ください。

初詣とは

日本の習慣で、新年を迎えると多くの人々が神社仏閣へ初詣に出掛けます。新しい一年の幸せを祈願し、感謝をささげる日本古来の風習です。
 
初詣において、お賽銭をささげる習慣は重要な役割を果たします。お賽銭は、神社に対する敬意と感謝の気持ちを表し、新しい一年の無病息災や幸福を願う意味が込められているからです。
 
このように、初詣は人々の中で新しい一年を迎えるにあたっての重要な儀式となっているようです。
 

お賽銭の相場

日本では初詣でお賽銭を納めるのが、新年を迎える上での習慣です。お賽銭の金額は、地域や個人によって異なります。
 
ソニー生命保険株式会社が行った「47都道府県別　生活意識調査2019」によると、お賽銭の金額としては愛知県が平均694円で最も高く、宮崎県が615円、広島県が567円で続きます。一方で低水準なのは山形県の91円、群馬県の105円、新潟県の108円で、全国平均は286円です。
 
この調査結果から分かるように、お賽銭の金額には幅があり、地域差があることが見て取れます。しかし、重要なのは金額そのものではなく、神社に対する敬意と感謝の気持ちを表すことです。日本の伝統文化において、お賽銭は神様への感謝の証しとされており、個人の思いや願いを込める行為として重要視されています。
 
初詣でのお賽銭は、新しい一年の幸福や家族の健康、商売繁盛など、さまざまな願いを込めるためのものです。そのため、自分にとって意味のある金額をささげることが大切であり、その金額は各自の判断に委ねられています。無理をせず、心からの感謝と願いを込めて、お賽銭をささげることが大切です。
 

人気神社の賽銭総額

日本各地には、毎年多くの参拝者が訪れる人気の神社があり、初詣の際に納められるお賽銭の総額が毎年注目されます。所在地の都道府県別の平均お賽銭額と、各神社の例年の推定参拝者数を元に、賽銭総額を算出しました。
 
全国的に参拝者数が多い神社の推定賽銭総額は表1のとおりです。
 
【表1】

神社名	例年の参拝者数	賽銭総額（円）
明治神宮	300万人	7億7400万円
伏見稲荷大社	250万人	6億3000万円
住吉大社	234万人	6億2478万円
鶴岡八幡宮	200万人	5億5000万円
熱田神宮	230万人	15億9620万円

※各サイトをもとに筆者作成
 
また、地域の代表的な神社や小さな神社の場合も、同様に賽銭総額を推計可能です。例えば、北海道を代表する北海道神宮は賽銭総額約1億9950万円、香川県の琴平宮は1億4092万円、東京都の亀戸天神は7740万円と推定されます。
 
お正月の賽銭総額は神社の人気や地域経済にも影響を与える重要な要素で、初詣の文化を象徴するものです。ただし、これらの金額は、あくまで都道府県の平均額を元に推定したものであり、実際の金額とは異なる可能性があることに注意してください。
 

お賽銭を持って新年のお参りに出掛けましょう

初詣のお賽銭の相場は地域や神社によって異なりますが、大切なのは金額そのものではなく、神様への敬意と感謝の心です。心からの感謝を込めてお賽銭をささげることが一番重要です。新年の始まりに、お賽銭とともに神社へ足を運び、一年の平安と繁栄を願いましょう。
 

出典

ソニー生命保険 47都道府県別 生活意識調査2019
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー