国によってはキャッシュレス派がメインのところもあったり、日本でも消費増税にあたりクレジットカードを利用するとポイント還元されるという案も出ていたりなど、なにかといまキャッシュレス決済が注目を浴びています。
いまどのくらいの人がキャッシュレス決済を利用しているのか、気になる現状をさっそくチェックしてみましょう。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ）
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
えっこんなに？日本のキャッシュレス決済は意外と進んでいた
まだ、現金派の人が多いのかな？というイメージがあります。全国20～69歳の男女を対象に、株式会社マクロミルが報道発表した調査（※）を見てみましょう。
【現金のみ利用者とキャッシュレス決済利用者の割合】
・キャッシュレス決済 88％（※現金との併用は84％）
・現金のみ 12％
なんと、「完全現金派」の人はたったの12％という結果に。残りの人たちは「現金とキャッシュレス決済を併用」の人が84％で、「完全キャッシュレス派」の人も4.0％のいるとのことです。
【普段の支払い方法（複数回答）】
1位：現金 96.2％
2位：クレジットカード 75.2％
3位：ICカード 45.5％
4位：銀行振込引き落とし 35.6％
5位：プリペイドカード 15.9％
6位：スマホ 11.8％
とはいえ、一番使われているのはやはり「現金」。キャッシュレス決済のなかで一番使われているのはクレジットカードでした。
次いでICカード、銀行振込引き落とし、プリペイドカード、スマホという順に。最近ではクレジットカードも定期券もICカードも、すべてをスマホ1台で使える機能も出てきていますが、利用率としてはまだ低いようですね。
一番現金で支払っているのはどの層？
現金での支払いとなると、やはり上の年代の方が多いイメージがありませんか？しかし、それを覆す驚きの調査結果が出ていました。
【「現金」の支払いを1番利用する人の割合】
1位：20代女性 82.9％
2位：20代男性 72.2％
3位：40代女性 69.3％
4位：40代男性 68.1％
それぞれの世代・性別のなかで現金支払いの割合が高かったのは、上記の結果に。20代女性の8割強が、毎日の支払いで現金を一番利用しているということがわかります。ちなみに女性の平均は68.2％、男性の平均は62.0％で、全体的に女性の方が現金支払いを選択しているようです。
現金支払いは年配の方が多いイメージがありましたが、実は若い世代で多いというのは意外ですよね。
キャッシュレス決済をしたくない理由は？
同調査によると、今後「キャッシュレス化をしたい」と回答したのは60％とのこと。残りの40％の人は、なぜキャッシュレス化をしたくないのでしょうか。
【キャッシュレス化したくない理由】
1位：お金を使いすぎてしまいそうだから 61.6％
2位：カードやスマホを紛失した際のリスクが大きいから 52.0％
3位：情報セキュリティ面に不安があるから 51.8％
4位：クレジットカードなどの個人情報を登録するのが嫌だから 31.9％
5位：使いこなせる気がしないから 26.6％
一番多かったのが、お金を使いすぎてしまいそうという堅実な意見。事前にチャージしておくタイプのICカードやプリペイドカードならまだしも、後払いのクレジットカードやオートチャージタイプのICカードなどの場合、うっかり使いすぎてしまうこともあり得ますよね。
また、セキュリティ面でなんらかの不安を感じている人や、そもそもリスクが高いと考える人も多い模様。便利なのはわかっているけれど、一歩踏み出せないという人たちにはこんな理由があるんですね。
これからも広く浸透していくことが予想されるキャッシュレス決済。今後の動向にも注目です！
※ 株式会社マクロミル調べ「キャッシュレス決済に関する調査」
Text：FINANCIAL FIELD編集部
