子どもが生まれるのでN-BOXから「ヤリス」に乗りかえる予定です。将来的に子どもは3人欲しいのですが、5人乗りのヤリスでは小さいですか？ 今から「ミニバン」も検討すべきでしょうか？

トヨタの5人乗りコンパクトカーで、優れた燃費性能や操縦性の良さから人気を集めているヤリス。こうした5人乗りの普通自動車は、5人家族でも不自由なく使えるのか気になる人もいるでしょう。
 
本記事では、子ども3人の5人家族で5人乗りのヤリスは小さいのか、5人家族の車はどのような観点で選ぶとよいのかなどについて解説します。

5人家族に5人乗りのヤリスは小さい？

ヤリスは、優れた燃費性能やデザインで人気を博すトヨタのコンパクトカーで、5人乗りの車です。そのため、家族5人での乗車は原則可能です。しかし実際には、子ども3人を含む5人が乗る場合、室内長1845ミリメートル、幅1430ミリメートルのヤリスは、小さいと感じるかもしれません。
 
まず、6歳未満まではチャイルドシートの使用が義務化されているため、車にチャイルドシートを装着する必要があります。子どもの年齢にもよりますが、最大で3台のチャイルドシートを載せなければならないとすると、ヤリスの場合、後席に3台並べて配置する必要があります。
 
必然的に、親2人は運転席、助手席に座ることが固定化されます。5人全員が車に乗っている場合は、家族以外の人が同乗することは不可能です。また、後席に並んだチャイルドシートに3人の子どもを乗せる作業も一苦労でしょう。
 
さらに、チャイルドシートの圧迫感で、積める荷物の量も減ってしまう可能性があります。
 
以上から、子どもが3人いる5人家族の車を選ぶなら、車の使い方や荷物などの積載量を考慮して、ヤリスよりも車室内のスペースに余裕のある車が望ましいでしょう。
 

5人家族の車の選び方

5人家族が車を選ぶ際は、チャイルドシートや荷物の量などを考慮して、少なくとも6人乗り以上の車を選ぶのがおすすめです。
 
例えば、大きな荷物を積むことが少ない家庭の場合、トヨタのシエンタやホンダのフリードのような6～7人乗りの「コンパクトミニバン」などが適しています。こういった車種であれば、5人乗車時でも買い物の荷物程度なら余裕で積めます。
 
また、アウトドア用品のように大きめの荷物を乗せたり、将来的に子どもの自転車などを積み込む可能性があったりする家庭の場合は、7～8人乗りなどの室内空間の広い車が良いでしょう。
 
気になる車本体の購入価格ですが、ヤリスが180万～270万円ほど、コンパクトミニバンが250万～300万円ほどで手に入るため、ヤリスから変更しても大幅に予算が変わるということは少ないでしょう。
 
一方、大きな荷物を積む可能性が高い家庭の場合は、室内長3240ミリメートル、幅1545ミリメートルのセレナのような「ミニバン」と呼ばれる車でないと、キャンプセットや自転車のような荷物を積み込むのは厳しいでしょう。
 
また、室内長2520ミリメートル、幅1565ミリメートルのランドクルーザープラドのように、3列シートで最大7人まで乗車可能となっている「大きめのSUV」でも、大きな荷物を積み込むことが可能です。
 
ただし、ミニバンや大きめのSUVは、車の価格が300万円ほどで、車種によっては500万円近いものもあり、ヤリスと比べて車室内が広くなるメリットの代わりに、購入価格も大幅にアップします。
 
子どもの成長や荷物の量など車の使い方を考慮した上で、車の大きさや購入価格から自分や家族に合った車を選びましょう。
 

まとめ

子どもが3人いる5人家族の場合、ヤリスのような5人乗りの車では、車内が狭く感じられたり、チャイルドシートなどを使用すると子どもを乗せにくかったり圧迫感があったりと手狭に感じるかもしれません。
 
予算にもよりますが、子どもが3人いる5人家族の車を選ぶなら、6人乗り以上の車を選ぶと安心といえるのではないでしょうか。
 
日常使いが多く大きな荷物を乗せる機会が少ないなら6～7人乗り、アウトドア用品や自転車などの大きな荷物を乗せることがあるなら、7～8人乗りがおすすめです。子どもの成長や荷物の量など車の使い方を考慮した上で、自分や家族に合った車を選ぶようにしましょう。
 

出典

トヨタ自動車 ランドクルーザープラドTX
日産 SERENA 機能・快適性
トヨタ自動車 ヤリス 価格・グレード
トヨタ自動車 シエンタ 価格・グレード
HONDA フリード タイプ一覧
 
執筆者：梅井沙也香
FP2級