タクシーに乗ったときに「すぐ降りるから大丈夫」と後部座席でシートベルトを締めませんでした。運転手も何も言わないですし、タクシーなら問題ないのでしょうか……？

配信日: 2025.03.08

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タクシーに乗ったときに「すぐ降りるから大丈夫」と後部座席でシートベルトを締めませんでした。運転手も何も言わないですし、タクシーなら問題ないのでしょうか……？

タクシーに乗るとき、後部座席のシートベルトを締めていますか？万が一事故が起きた場合、衝撃や負傷リスクはもちろん、損害賠償の面でも「知らなかった」では済まされないでしょう。

この記事では、「タクシーの後部座席ならシートベルトは不要なのか？」という疑問を法律、事故リスク、経済的な損失の観点から解説します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 「タクシーならシートベルト不要？」法律と罰則を確認
2 「ちょっとだから大丈夫」は大間違い？交通事故のリスク
3 シートベルトをしないと損？経済的リスクを解説
4 まとめ

「タクシーならシートベルト不要？」法律と罰則を確認

タクシーの後部座席でシートベルトを締めない人は少なくないようです。しかし、道路交通法では、タクシーを含めたすべての自動車の後部座席でもシートベルトの着用が義務付けられています（道路交通法第71条の3）。

タクシーの運転手には、乗客にシートベルトの着用を促す義務があり、違反した場合は違反点が加算されることがあります。

「ちょっとだから大丈夫」は大間違い？交通事故のリスク

JAF（一般社団法人日本自動車連盟）の調査によると、後部座席でシートベルトを締めていない場合、事故時に前席へ飛ばされる可能性が高く、重傷を負うリスクが大幅に上がります。また、タクシーの運転手や他の乗客へ二次被害を与えることになるかもしれません。

実際に、国土交通省のデータによると、シートベルトを着用していない後部座席の乗客が事故に遭った際の死亡率は、着用していた場合と比べて3倍程度高いことが分かっています。

シートベルトをしないと損？経済的リスクを解説

シートベルト未着用による経済的リスクも無視できません。事故時に負傷した場合、高額な医療費がかかる可能性があります。さらに、シートベルト未着用が原因で自身のけがが重症化した場合、保険の適用範囲が制限されるかもしれません。

また、シートベルトをしていなかったことで、事故の損害賠償請求時に過失割合が増加し、十分な補償を受けられなくなるリスクも考えられます。特に、被害者であっても「過失相殺」により補償額が減額されるケースがあるため注意が必要です。

まとめ

シートベルトの着用を習慣づけることが、事故時のリスクを最小限に抑える鍵です。タクシーに乗った際は、自主的にシートベルトを着用するようにしましょう。

タクシーに限らず、後部座席でのシートベルト未着用は事故時の重大なリスクとなります。「短い距離だから大丈夫」という油断が、大きな損害を招く可能性があることを忘れず、どんな場面でもシートベルトを締める習慣を身につけましょう。