大手3社のスマホ料金プランが「値上がり」すると聞きました。どのくらい変わるのでしょうか？

2025年春以降、NTTドコモとKDDIがスマホの料金プランの値上げを発表しました。「料金が上がる」と聞いて、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。一方で、ソフトバンクは現時点では料金改定について「検討中」としており、実施するかは未定です。
 
本記事では、各社の動向や背景、自分のプランへの影響、そして今後の対策について、わかりやすく解説します。

NTTドコモとKDDIはスマホ料金を値上げへ、その背景とは？

NTTドコモとKDDIは、新プランの導入や主力プランの値上げを発表しました。
 
NTTドコモでは、「eximo」などのプランが新規受付終了し、新料金プラン「ドコモMAX」などの受付が6月5日より開始されました。「eximo」と「ドコモMAX」で比較すると、各種割引適用後の月額使用料は220円高くなります。
 
KDDIも同様に、複数のプランで8月1日から値上げすることが発表され、たとえば「使い放題MAX」がつくプランであれば各種割引適用後の月額使用料は330円高くなります。また、6月3日より新料金プランも開始されています。
 
料金改定の背景には以下のような要因が挙げられます。

・エネルギー価格の高騰：電気代の上昇により、基地局や通信設備の運用コストが増加しています。
 
・5G対応のインフラ整備や維持：新しい技術への投資や維持費が必要です。
 
・円安や物価高の影響：設備調達や人件費の上昇が通信業界全体に影響しています。

NTTドコモとKDDIでは、今後も安定したサービス提供とネットワーク品質の維持を図るために、改定に踏み切ったとされています。
 

ソフトバンクは値上げを検討中？ 現時点での立場を解説

一方、ソフトバンクは2025年5月の時点で料金改定の発表はありませんが、5月8日の決算説明会で「価格の見直しは必要なタイミング」と述べたとされており、今後、料金が見直される可能性もあります。
 
このように、3社の対応は次のように分かれます。

・NTTドコモ・KDDI：すでに一部プランで値上げ実施
 
・ソフトバンク：検討段階であり、値上げの時期や内容は未定

現時点ですぐにソフトバンクユーザーが料金変更の影響を受けるわけではありませんが、近い将来、何らかの動きがあるかもしれません。
 

自分の料金プランはどうなる？ 確認のポイントを紹介

「自分のスマホ料金も上がるの？」と心配になった方は、以下の点をチェックしてみましょう。

・契約プランが「無制限」や大容量中心か？
 
・数年以上前に契約していて、料金見直しをしていないか？
 
・キャンペーンや割引が終了していないか？

たとえば、数年前に契約したまま放置している場合、現行の値上げ対象外の旧プランになっていることもあります。逆に、新プランに自動移行されている場合は、今後の料金変更の影響を直接受ける可能性もあります。
 
各社の「マイページ」やアプリで契約状況を確認し、不明点があれば各社のサポートセンターに問い合わせるのが確実です。
 

まとめ：今後の選択肢と、料金アップへの備え方

通信大手3社のスマホ料金は、今後も変更が続く可能性があります。NTTドコモ・KDDIはすでに値上げを実施し、ソフトバンクも検討段階に入っています。こうした中で、私たちが取れる対策は次の通りです。

・現在の契約プランを、通信量などに応じて見直す。
 
・不要なオプションサービスを見直す。
 
・格安SIMなど、他社も視野に入れる。

値上げは避けられない動きかもしれませんが、「使い方に合った最適なプランを選ぶ」ことで、月々の負担を抑えることは十分可能です。まずは正確な情報を集めて、自分に合った選択肢を落ち着いて見極めていきましょう。
 

出典

株式会社NTTドコモ 新料金プラン 提供開始！
株式会社NTTドコモ よくあるご質問（FAQ） eximo/irumo/ahamoの違いを知りたい
KDDI株式会社 料金プランのサービス内容と月額料金の改定について
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー