父から「スマホが1円、月額1000円だから乗り換えた」と連絡が→でも初月「3960円」のダブル請求が発生！ しかも万一の際は“高額請求”が!? これって実は損？ 注意が必要なポイントを確認

近年、家電量販店やWeb広告などで「スマホが1円」「月額1000円で使える」などの文言を目にすることが増えました。こうしたキャンペーンは、一見すると非常にお得に感じられますが、契約内容や条件を十分に確認しないまま乗り換えると、思わぬ出費が発生するケースもあります。
 
例えば、楽天モバイルの「1円スマホ」キャンペーンを利用して乗り換えた人の中には、初月に旧キャリアとの二重請求が発生したり、返却義務を忘れて高額請求を受けてしまったりする可能性もあります。
 
本記事では、実際の例をもとに「1円スマホ」乗り換えで発生しがちなコストとその内訳、契約時に注意すべきポイントを整理します。

初月の「二重請求」で月3960円の出費も

携帯電話の乗り換えを行った場合、旧キャリアと新キャリアの請求が重なることがあります。例えば、月の途中で楽天モバイルへ乗り換えたものの、旧キャリアから月額基本料が満額請求され、新たに楽天モバイルからも料金が発生し、結果として1ヶ月分の料金が二重に発生する場合などです。
 
例えば、旧キャリアから2960円、新キャリアから1000円の請求があった場合、合計3960円が初月に発生することになります。
 
こうなると、「月額1000円で済む」という前提とは乖離（かいり）してしまい、乗り換え時のタイミングによっては一時的に割高になることを念頭に置いておきましょう。
 

「返却が前提」の端末プランで高額請求のリスクも

楽天にはお得にスマホの乗り換えができるプランとして、「買い替え超トクプログラム」が用意されています。このプログラムでは、端末代金を48回の分割払いとし、24回目の支払い後に端末を返却することで、残債が免除される仕組みです。
 
毎月の負担を軽減でき、お得に製品を利用できる半面、返却期限を過ぎてしまった場合や、端末に傷・破損がある場合には、2万円～3万円程度の追加請求が発生する可能性があります。端末の取り扱いや返却時期には十分注意しないと、思わぬ出費が発生するのです。
 

乗り換え時に注意したいポイント

ここまで、楽天モバイルのプランを参考に「1円スマホ」など格安スマホプランの落とし穴を見てきました。ここからは、楽天モバイルに限らず、「1円スマホ」などへの乗り換え時に注意したいポイントと、本当にお得かどうかを判断するチェックリストを見ていきます。
 
まず、「お得に見える乗り換え」には、以下のような注意点があります。契約時には必ず内容を確認し、可能であれば家族や第三者のサポートを受けながら手続きを進めることが望ましいでしょう。
 
【旧キャリアの解約時期を事前に確認】
 
月初や月末の解約によって料金発生の有無が変わることがあるため、乗り換えのタイミングには注意が必要です。
 
【端末プログラムの条件を理解しておく】
 
「機種返却前提」の契約である場合、端末の状態維持と返却タイミングの管理が求められます。
 
【オプション加入状況を確認し、不要なものは速やかに解約】
 
契約完了後は、マイページなどでオプションの加入状況を確認しましょう。
 

本当にお得かどうかを判断するチェックリスト

最後に、ここまでの内容を踏まえ、本当にお得かどうかを判断するチェックリストを紹介します。

□ 基本料金以外の費用（オプション・分割払い・違約金等）を把握している
 
□ 旧キャリアの契約期間と解約条件を確認している
 
□ 端末返却や破損時のルールを理解している
 
□ 高齢の家族が契約する場合は、事前に十分な説明・サポートがある
 
□ 広告や店頭説明だけで判断せず、公式サイトなどで詳細を確認している

お得なプランに乗り換える際には、これらの点を整理したうえで、契約を検討しましょう。
 

まとめ

「スマホが1円」という文言は非常に魅力的に映りますが、その背景にはさまざまな条件やリスクが存在します。
 
契約内容を正しく理解し、自分にとって本当に必要かどうかを冷静に見極めた上で判断することが、トラブルを未然に防ぐために重要だといえるでしょう。
 

出典

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執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー