【2025年】「青春18きっぷ」で“大阪の実家”に帰省したいです。3日用が「1万円」ですが“東京から新幹線”と比べていくら得ですか？「何キロ移動」で元が取れるのかも試算
中には、青春18きっぷで元を取るためにどのくらい乗る必要があるのか気になる人もいるかもしれません。
本記事では、青春18きっぷの概要やどのくらい乗ると元が取れるのかなどを解説します。
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2025年冬季も「青春18きっぷ」が発売開始
青春18きっぷとは、連続する3日間もしくは連続する5日間の期間内であれば、対象の乗り物に自由に乗り降りすることが可能なきっぷです。
全国のJR線の普通列車または快速列車の普通車自由席だけでなく、バス高速輸送システム（BRT）やJR西日本宮島フェリーも対象となっています。2025年冬季における青春18きっぷの料金や発売期間、利用期間を図表1にまとめました。
図表1
| 料金 | 発売期間 | 利用期間 | |
|---|---|---|---|
| 3日間用 | 1万円 | 2025年11月28日（金） ～2026年1月10日（土） |
2025年12月12日（金） ～2026年1月12日（月・祝） |
| 5日間用 | 1万2050円 | 2025年11月28日（金） ～2026年1月8日（木） |
2025年12月12日（金） ～2026年1月12日（月・祝） |
※発売開始以降、利用開始日の1ヶ月前より発売されます。
東日本旅客鉄道株式会社 「青春 18 きっぷ」「青春 18 きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売についてを基に筆者作成
3日間用“1万円”で東京から大阪旅行に行ける？ いくら得する？
東京駅～大阪駅を在来線のみで移動する場合、JR東海道本線「米原駅」経由、東海道本線（ＪＲ神戸・京都・琵琶湖線）で大阪駅へ向かうルートの料金は、片道では8910円、往復だと1万7820円です。つまり、青春18きっぷの3日間用なら18きっぷのほうが7820円、5日間用なら18きっぷのほうが5770円お得だと考えられます。
ただし、現地で青春18きっぷが使えないほかの鉄道路線を使う場合や、宿泊が必要な場合も考えられます。この金額には18きっぷ以外の交通費や宿泊費は含まれていないため注意しましょう。また、乗り換えや所要時間が長くなります。そのため、時間や体力に余力がある人向けの移動方法といえるでしょう。
ちなみに、移動距離は片道556.4キロメートルあります。2025年12月12日の始発を利用して東京駅から大阪駅まで移動する場合、6回の乗り換えを含めて8時間53分かかるため、青春18きっぷは時間を気にしないで旅行したい人におすすめだといえるでしょう。
そもそも「青春18きっぷ」ってどのくらい乗ると元が取れる？
上記のように、青春18きっぷを利用して東京から大阪へ旅行することは可能です。では、青春18きっぷはどのくらい乗ることで元がとれるのでしょうか。
きっぷの料金から単純計算すると、3日間用だと1日あたり3333円、5日間用では1日あたり2410円分利用すると元がとれると考えられます。東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）が公開している「普通旅客運賃 【幹線】」を参考に、図表2に何キロメートル以上乗るとお得になるのかまとめました。
図表2
| 片道の場合 | 往復の場合 | |||
|---|---|---|---|---|
| 移動距離 | 通常時の料金 | 移動距離 | 通常時の料金 | |
| 3日間用 | 181キロメートル以上 | 3520円 | 91キロメートル以上 | 1790円 |
| 5日間用 | 141キロメートル以上 | 2750円 | 71キロメートル以上 | 1410円 |
東日本旅客鉄道株式会社 普通旅客運賃 【幹線】を基に筆者作成
東北方面へ向かう場合を例にすると、栃木県の宇都宮駅で東京から約110キロメートルのため、往復で利用すると元を取れる計算となります。東京から福島県の新白河駅までなら片道180キロメートル以上あるため、片道でも元を取れます。
まとめ
青春18きっぷは、対象となる交通機関を連続する3日間もしくは5日間利用できるきっぷです。内容が改定されたため、連続で利用する必要があるものの、利用期間中は格安でJR線を利用できます。
3日間用の場合、片道で181キロメートル以上、往復では91キロメートル以上乗ることで元を取れる結果となりました。時間を気にしないで旅行する場合には、青春18きっぷは最もお得な交通手段だといえるでしょう。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 「青春 18 きっぷ」「青春 18 きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について
東日本旅客鉄道株式会社 普通旅客運賃 【幹線】
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
