『鬼滅の刃』無限列車編の被害総額を試算!蒸気機関車の建造にはいくら掛かる?

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『鬼滅の刃』無限列車編の被害総額を試算!蒸気機関車の建造にはいくら掛かる?
『鬼滅の刃』作中エピソードの一つ「無限列車編」。主人公・竈門炭治郎たちは命がけで乗客を守り抜きますが、戦いの舞台となった「無限列車」は戦いの末に脱線・転覆してしまいます。
 
本記事では「無限列車」の特徴や作中の活躍をおさらいしながら、蒸気機関車の修繕・建造を含めた被害総額を考察します。
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無限列車編にはどのような車両が登場するのか

はじめに無限列車編に登場する「無限列車」の特徴や性能をおさらいします。
 

劇中に登場する車両の特徴

無限列車は「無限」と刻まれたナンバープレートを掲げた蒸気機関車にけん引される列車で、本来であれば車両形式と製造番号が記される場所に「無限」と書かれているのが特徴です。無限列車はこの蒸気機関車と客車8両で構成されています。
 
客車は大正時代の「三等座席車」がベースとなっており、これは現代でいう普通車にあたります。当時は一等車・二等車に比べて運賃が安く、多くの一般大衆や労働者たちの足として親しまれていました。作中では夜間の長距離運行をしていますが、寝台車の描写はなく、乗客たちは座席に腰かけて一夜を過ごします。
 

無限列車のモデル

モデルになった車両について公式からの回答はされていません。しかし、鉄道会社の見解やファンの考察からは、無限列車のモデルは国鉄の「8620形蒸気機関車」ではないかといわれています。
 
通称「ハチロク」は日本で初めて量産された蒸気機関車で、これまでに672両が製造されました。客車と貨車の両方をけん引できる性能を持ち、登場した当初は無限列車のような長距離運行でも活躍しました。
 
2024年までは435両目にあたる「58654号機」が活躍しており、観光列車「SL人吉(ひとよし)」として客車をけん引していました。SL人吉は過去に『鬼滅の刃』とのコラボも実現しており「無限」のナンバープレートを装着して運行されるなど、大きな話題を呼びました。
 

劇中での無限列車の活躍

作中では炭治郎たちと敵対する鬼の「魘夢(えんむ)」によって丸ごと掌握されています。夢を操る血気術を使う魘夢は、乗務員たちを懐柔した上で無限列車と融合・潜伏し、乗客や鬼殺隊の面々を深い眠りに落として襲撃していました。
 
激しい戦闘の末、列車は激しく脱線し、機関車と客車の両方が転覆する結末を迎えました。
 

現代で蒸気機関車を修繕・建造するにはいくら掛かるのか

大破してしまった無限列車ですが、もし現代で蒸気機関車をゼロから建造したり、修繕して走らせようとしたりすると、一体いくらの費用が掛かるのでしょうか。
 

国鉄8620形蒸気機関車58654号機の修繕費用

2005年に老朽化で運転休止となり、一時は修繕不可能といわれた58654号機。その再復活に投じられた修繕費の総額は約4億円とされています。ボイラーを修繕し、台枠(だいわく-動輪を取り付けて車体全体を支える土台のこと)を新調。けん引する客車の修繕も行われました。
 

国鉄C56形蒸気機関車135号機の動態化費用

鉄道における「動態保存」とは、展示するだけでなく当時のような運用ができる状態を保ち続けることです。
 
この動態化に向けて、大井川鐵道では「C56形135号機」復活プロジェクトが進められています。特にボイラーの修繕・整備にあたってはSL専門の修理を行うための新工場を建設するなど、大規模な修繕体制が敷かれました。必要費用は合わせて約3億円とされています。
 

イギリスのP2型蒸気機関車2007号機の建造費

イギリスでは2014年からP2型蒸気機関車2007号機「プリンス・オブ・ウェールズ」が新造されています。ボイラーの建造に50万ポンド(約1億円)、台枠に40万ポンド(約8000万円)もの巨額が投じられており、2025年当時の想定費用は約700万ポンド(2025年当時で約14億円)と試算されました。
 

無限列車の破壊による被害総額は最低でも約11億円!?

被害額の大部分を占めるのは、完全に破壊された「蒸気機関車1両」と「客車8両」の再調達・修繕費用です。前記のモデル車両の相場を基にすると、被害総額は少なくとも11億にのぼると推測されます。
 

どのような被害額が考えられるか

作中の舞台である大正時代は1906年(明治39年)に施行された鉄道国有法により、主要鉄道は行政機関である「鉄道省」が運営していました。つまり無限列車の被害は「国家の損失」として直撃することになります。
 
当時は現代のような乗客への災害・事件補償制度がなかったため、今回の試算ではけが人への見舞金などは考慮せずに考えます。
 

無限列車の修繕費用

具体的な内訳は以下の通りです。
 
・蒸気機関車の修繕費:約3億円
鬼が弱点である頸を運転室の床下に隠していたため、炭治郎によって台枠ごと斬られてしまった可能性があります。そのため台枠は新造、ボイラーなどは修繕という形になるでしょう。
 
・客車の建造費(8両):約8億円
激しい戦闘に巻き込まれただけでなく、猛烈なスピードのまま脱線・転覆しています。車体の歪みや大破の状況を考慮すると修繕は不可能であり、すべて一から作り直すと考えられます。
 
壮絶な一夜の戦いは当時の日本政府にとって、国家予算に匹敵する経済的打撃を与えられたといえるのではないでしょうか。
 

出典

集英社 「鬼滅の刃」公式サイト(原作7巻~8巻)
劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編公式サイト
大井川鐵道【公式】 C56形 135号機 ※動態化整備中
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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