回転ずしで「カチコチに凍ったマグロ」を提供されビックリ!「1皿120円」なら仕方ない? 自然解凍を待てば食べられるけど“交換”を頼んで大丈夫だったのでしょうか?「ネタが凍ったまま」は良くあることか
結論からいえば、明らかに解凍が不十分なネタが提供された場合、店員に事情を伝えて交換を相談することは理不尽な要求ではありません。
本記事では、なぜ凍った状態のネタが出てくることがあるのか、交換を申し出てもよい根拠は何か、さらに「安い店なら我慢すべきなのか」という点まで整理して解説します。
FP1級、CFP、DCプランナー2級
ネタが凍ったままなのはよくある? SNSで同様の投稿も多数
Aさんは先日回転ずしで注文したマグロが凍った状態で出てきて、他の店舗ではなかったことなので驚いたそうです。
SNSでも、同様の回転ずしで凍った状態のネタが提供されたという投稿が見られます。2025年には、はま寿司で注文した大とろが硬く凍り、折れた状態で提供されたという写真付きの投稿が話題になりました。
はま寿司公式サイトでは、マグロを海水と同程度の塩分濃度の塩水に浸し、適切な温度管理のもとで解凍していると説明しています。今回の事例は、解凍が不十分なまま提供されてしまったのでしょう。
そもそも、マグロが冷凍流通すること自体は珍しくありません。水産庁によると、遠洋で漁獲されるマグロ類は、長期間保管するため一般的にマイナス60℃程度の超低温で冷凍されています。
つまり、問題なのは「冷凍マグロを使っていること」ではなく、食べるときに適切な状態まで解凍されているかどうかです。
店員に言えば交換は可能?
明らかに解凍不足で、本来想定される状態とはいえないすしが出てきた場合は、そのまま食べずに店員へ伝え、交換や作り直しが可能か相談するとよいでしょう。
民法562条では、引き渡された物が種類、品質、数量について契約内容に適合しない場合、買主は代替物の引き渡しなどの「履行の追完」を請求できると定めています。
また、559条では、売買に関する規定を、性質が許す範囲で売買以外の有償契約にも準用するとしています。ただし、飲食店で必ず「交換・別の商品・注文取消し」のなかから、客が好きな対応を選べるという意味ではありません。
実際に声をかけるなら、「解凍が足りないようなのですが、交換していただけますか」と事実だけを伝え、店側の対応を確認するのが無難です。
また、この程度の申し出が直ちにカスタマーハラスメントになるわけでもありません。厚生労働省は、顧客からの苦情全てがカスハラに当たるわけではなく、社会通念上許容される範囲で行われるものは「正当な申入れ」としています。
安めのお店ならある程度は仕方ないと思うべき?
価格が安いからといって、明らかな解凍不足を黙って受け入れなければならないわけではありません。価格の安さと、商品が適切な状態で提供されるかどうかは別の話です。
2026年9月現在、はま寿司では税込110円の商品があり、くら寿司は9月4日から最低価格を115円から110円へ値下げしています。一方、スシローは2026年7月に「厳選まぐろ赤身」を120円~を150円~へ値上げしました。
このように、価格はチェーンや店舗、商品によってかなり異なります。低価格で提供するための企業努力を踏まえることは大切ですが、気になる状態の商品まで我慢する必要はありません。問題があれば、感情的にならず、まずは穏やかに伝えるのがよいでしょう。
まとめ
回転ずしのマグロは、冷凍流通することがありますが、提供時には適切な状態まで解凍されていることが求められます。はま寿司では、解凍が不十分な商品を提供した事例を認めています。
明らかに凍ったままであれば、食べる前に「解凍が足りないようですが、交換できますか」と相談して問題ありません。
「安い店だから仕方ない」と無理に我慢する必要はなく、気になった点を落ち着いて伝えるほうが、客側にとっても店舗側にとっても納得しやすい対応といえるでしょう。
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級
