新幹線「3列席の窓際」に1人で座ったら、3人家族に「2列席が1人分空いてるから」と移動を頼まれた!“通路側の座席”になってしまうし、並んで座りたいなら「指定席料金」をケチらないべきですよね?
窓側を選んだ側としては、応じるべきか迷うところです。本記事では、東海道新幹線の自由席の仕組みや席を譲る際の考え方、東京-新大阪間の自由席と指定席の料金差を解説します。
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新幹線の自由席は早いもの勝ち?
東海道新幹線の自由席は、指定席のように列車や座席をあらかじめ指定する仕組みではありません。東海旅客鉄道株式会社(JR東海)によると、指定席特急券は指定された列車に限って有効である一方、自由席特急券は列車を指定しない特急券として扱われています。
自由席では空いている座席を利用することになり、家族やグループが必ず並んで座れるわけではありません。後から乗車した家族が3人並んで座りたくても、すでにほかの乗客が利用している場合は並び席を確保できるものではないでしょう。
東海道新幹線N700Sの普通車は、基本的にA・B・C席とD・E席が通路を挟んで配置され、窓側はA席とE席です。自由席で窓側を利用している人が、後から来た乗客に頼まれて通路側などへ移るかは、それぞれの事情を踏まえて判断することになります。
家族で並んで座ることを優先する場合は、指定席を予約する方法もあります。
電車では老人や妊娠中の人などには譲るべきとされているけれど、新幹線はどう?
席を譲る場面として代表的なのが、在来線の優先席です。JR東海は普通列車の一部座席に優先席を設け、高齢者や身体の不自由な人、小さな子ども連れの人、妊娠中の人など、座席を必要とする人へ席を譲るよう協力を呼びかけています。
また、2021年4月から、バリアフリー法に基づき、鉄道などの優先席を適正に利用するために必要な協力をするよう努めることが国民などの責務に位置づけられています。
一方、東海道新幹線には普通列車のような優先席ではなく、車いす対応座席や多目的室などが設けられています。
今回の「家族3人で並びたい」という希望は、高齢者や障害のある人などへの配慮とは分けて考える必要があります。自由席では、席を移ることは本人の判断でできますが、義務ではないため、移動を頼まれた場合に断っても問題はありません。
自由席と指定席で料金はどれだけ違う? 並んで座れると考えれば安い出費?
東京から新大阪まで東海道新幹線「のぞみ」に乗る場合、大人1人・片道・通常期の所定料金は、普通車指定席が1万4720円、普通車自由席が1万3870円です。差額は850円となります。
3人全員に大人料金が適用されるなら、指定席にする場合の追加負担は2550円です。ただし、家族に小学生が含まれる場合は金額が異なります。
JRの「こども」に該当する小学生の乗車券や特急料金は、原則として大人の半額です。東京-新大阪の通常期では、「のぞみ」の普通車指定席は大人1万4720円に対して、こども7350円となります。
また、指定席特急料金は乗車日によって変わります。2026年度は通常期を基準に、閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しです。自由席特急料金には、このシーズン別料金は適用されません。
さらに、ゴールデンウィークやお盆、年末年始、シルバーウィーク、一部の3連休など、「のぞみ」が全席指定席となる期間があります。この期間に自由席を利用する場合は、「ひかり」「こだま」などを選ぶ必要があります。
家族で並んで座ることを優先するなら、料金差と座席を事前に確保できるメリットを比較したうえで、指定席を検討するとよいでしょう。
まとめ
東海道新幹線の自由席では、家族やグループの並び席が保証されているわけではありません。席の移動を頼まれた場合も、断っても問題はありません。
東京-新大阪の「のぞみ」では、大人1人・通常期の指定席と自由席の差額は850円です。確実に並んで座りたい場合は、人数や料金を確認したうえで指定席を利用する方法があります。
出典
東海旅客鉄道株式会社(JR東海) きっぷのルール
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級
