海外旅行のたびに夫婦で「ビジネスクラス」を利用する友人。わが家は世帯年収「800万円」ですが、とても手が届きません…。毎回利用できる家庭は、どれくらいの年収なのでしょうか?
本記事では、世帯年収800万円の家庭にとってビジネスクラスの利用がどの程度の負担になるのかを確認しながら、継続的に利用する場合に考えておきたい収入や家計とのバランスについて解説します。
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ビジネスクラスの費用はエコノミークラスの約3~4倍
ビジネスクラスの料金は、利用する航空会社や路線、時期によって異なります。東京発の往復料金例では、エコノミークラスに対してビジネスクラスは約3~4倍です。
一例として、ハワイ・ホノルル行きの航空券では、エコノミークラスが11万円~15万円、ビジネスクラスが33万円~50万円とされています。夫婦2人の場合、エコノミークラスで22万円~30万円、ビジネスクラスでは66万円~100万円となります。
ロンドン行きの場合は、エコノミークラスが15万円~20万円、ビジネスクラスが45万円~75万円ほどとなるケースがあります。夫婦2人分のビジネスクラスの航空券だけで90万円~150万円かかる計算です。ニューヨーク行きもビジネスクラスは1人40万円~60万円ほどとなる場合があり、夫婦なら80万円~120万円です。
このほか、海外旅行では宿泊費や現地での飲食費、交通費、旅行保険、お土産代なども発生します。ビジネスクラスを選ぶと、航空券だけで旅行予算の多くを占める可能性があります。
世帯年収「800万円」でも手が届くとは限らない? 費用負担を確認
厚生労働省が公表している「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」によると、2024年の1世帯当たり平均所得は575万2000円、所得の中央値は451万円でした。中央値とは、所得の低い世帯から高い世帯まで順番に並べたとき、ちょうど中央に位置する金額です。
世帯年収800万円は、全世帯の平均や中央値を上回る水準です。ただし、所得が平均より高いからといって、ビジネスクラスを無理なく利用できるとは限りません。
例えば、夫婦でロンドンへ行くビジネスクラスの航空券を120万円と仮定すると、世帯年収800万円の15%に当たります。ここから税金や社会保険料が差し引かれるうえ、住宅費や食費、教育費、保険料、貯蓄なども必要です。航空券だけで100万円前後の支出となれば、年収800万円の世帯であっても、家計にとって大きな負担となる場合があります。
同調査では、児童のいる世帯の平均所得は857万3000円です。年収800万円に近い水準ですが、子どもがいる家庭では教育費などもかかるため、平均所得に近いからといって旅行に使えるお金が多いとは限りません。
毎回利用するなら年収1500万円以上がひとつの目安
年収500万円~700万円ほどの世帯では、毎回ビジネスクラスを利用すると家計への負担が大きくなる場合があります。一方、年収1000万円を超える世帯であれば、家計の配分によっては実現できるかもしれません。
また、海外旅行のたびにビジネスクラスを利用する場合は、年収1500万円以上など、より高い所得水準での余裕が前提になるでしょう。この目安に照らすと、年収800万円の家庭が利用をためらうのは自然なことです。
ただし、年収1500万円以上なら必ず利用できるわけではありません。住宅ローンや教育費の負担が大きければ、旅行に回せるお金は少なくなります。反対に、住居費などを抑え、旅行を優先している家庭なら、より低い年収でも利用できるかもしれません。
また、マイルを特典航空券に交換する、エコノミークラスからアップグレードする、旅行サイトのセールやクレジットカードの優待を利用するといった方法もあります。今回のケースで友人が毎回ビジネスクラスに乗っているからといって、必ずしも正規料金を全額支払っているとは限りません。
年収だけでなく旅行に使えるお金で判断しよう
夫婦で海外旅行のたびにビジネスクラスを利用する場合、年収1500万円程度がひとつの目安として挙げられます。ただし、これは統計から導き出された明確な基準ではなく、支出の配分を踏まえた参考例にすぎません。実際に利用できるかどうかは、行き先や旅行回数、住宅費、教育費、貯蓄額、マイルの保有状況などによって変わります。
友人の年収を想像して比べるよりも、自分たちが無理なく旅行に使える予算を決め、その範囲で座席クラスを選ぶことが大切です。
出典
厚生労働省 2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況 II 各種世帯の所得等の状況 1 年次別の所得の状況(9ページ)、2 所得の分布状況(10ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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