結婚式の受付後「ご祝儀が空っぽだった」と言われショック!「自分は盗んでない」と伝えましたが、善意で引き受けたのに不快な気分に…親しくても“お金の絡むこと”は断るべきだったでしょうか?
しかし、式が終わってから「ご祝儀袋の中身が空だった」と言われたら、受付を担当した人はせっかく引き受けたのに「自分が疑われているのでは」と不快な気持ちになるかもしれません。
このようなお金に関するトラブルを避けるためには、親しい間柄であっても受付を断ったほうがよいのでしょうか。本記事では、ご祝儀の盗難事例や、受付を引き受ける際に気をつけたいポイントを紹介します。
FP2級、防災士
結婚式の「ご祝儀泥棒」はどのような手口?
幸せな空気に包まれる結婚式ですが、公益社団法人日本ブライダル文化振興協会では、結婚式・披露宴会場で発生するご祝儀盗難について注意喚起しています。
過去には、犯人が席次表などから親族の名前を確認したうえで受付へ行き、「中袋に住所を書き忘れたので、ご祝儀袋を一度返してほしい」などと申し出た事例がありました。その後、ご祝儀袋は受付に戻されましたが、翌日に確認すると中身が空だったというものです。
受付付近にはゲストや会場スタッフなど多くの人が出入りし、親戚やゲストは当日初めて会うというケースもあるでしょう。そのため、関係者を装った第三者による盗難にも注意が必要です。
ご祝儀はいくら集まる? 60人なら「180万円」になることも
受付で扱う金額は、想像以上に大きくなる場合があります。仮にゲスト60人がそれぞれ3万円のご祝儀を持参したとすると、単純計算で180万円となります。
実際には夫婦で出席する人や、親族など3万円以外の金額を包む人もいるため、金額はケースによって異なりますが、受付係が100万円を超える現金を一時的に管理する可能性は十分考えられるでしょう。
これほどの金額を扱うとなると、「親しい友人の頼みだから」と気軽に引き受けるには責任が重いと感じる人もいるかもしれません。
しかし、受付は新郎新婦から信頼されているからこそ任される役割でもあります。「お金を扱うから受付は引き受けない」と一概に決めるのではなく、今後の友人関係も踏まえて検討するようにしましょう。
疑われないために受付係ができる対策は?
受付を引き受ける場合は、事前に「ご祝儀を最終的に誰へ渡すのか」を確認しておきましょう。一般的には、受付終了後に新郎新婦の両親やきょうだいなどへ引き渡したり、会場によっては金庫へ保管したりする方法があります。
また、受付中はご祝儀から目を離さないことが重要です。知らない人から「新郎の父に頼まれた」「一度ご祝儀袋を返してほしい」などと言われても、受付係だけで判断して渡すことは避けたほうがよいでしょう。
本人確認ができない場合は、会場スタッフや事前に決めた親族へ確認すると安心です。さらに、受付係が複数いる場合は「誰か1人はご祝儀のそばにいる」と決めておくのもいいでしょう。
受付終了後は、指定された人へ直接渡し、「引き渡した」ということを受付係同士でも確認・共有しておくと、後のトラブルを防ぎやすくなります。
「お金が絡むから断る」必要はないが、不安なら事前確認を
結婚式の受付は、新郎新婦から信頼されて任される大切な役割です。そのため、「お金を扱う役割はすべて断ったほうがよい」というわけではありません。ただし、ご祝儀は高額になることもあり、万一紛失や盗難が発生すれば、受付係が疑われてしまう可能性もゼロとは言い切れないでしょう。
受付を依頼されたら、引き受ける前に「ご祝儀は誰に渡すのか」「会場の金庫は利用できるのか」「受付中の管理方法はどうするのか」を確認しておくことが大切です。
せっかくのお祝いの席で、友人同士が疑ったり疑われたりする事態は避けたいものです。親しい間柄だからこそ、お金の管理については曖昧にせず、事前にルールを決めておくことが大切といえるでしょう。
執筆者 : 渡辺あい
FP2級、防災士
