ママ友が“ホテルの朝食バイキング”で「お昼代が浮くから」と、タッパーに「パン・ウインナー」を詰めててビックリ!「食べ放題」とはいえ窃盗罪にならないのでしょうか? 注意点を確認
「食べ放題だから持ち帰ってもよい」と思う人もいるかもしれませんが、ホテル側の許可なく料理を持ち帰れば、窃盗罪に問われる可能性があります。高い宿泊料金を支払うからといって、自由に持ち帰れるわけではありません。
本記事では、朝食バイキングの料理を持ち帰ってよいのか、無断で持ち帰った場合にどのような問題が生じるのかを解説します。
FP1級、CFP、DCプランナー2級
朝食のバイキングの料理は持ち帰って良いの?
ホテルが持ち帰りを認めていない場合は、勝手に持ち帰らないほうがよいでしょう。一般的なバイキングは、一定の料金で会場内の料理を自由に食べられるサービスであり、持ち帰りまで当然に認められているとは限らないためです。
また、衛生面にも注意が必要です。厚生労働省は、飲食店で提供された料理を数時間常温に置くと、提供直後より食中毒のリスクが高まるとしています。
消費者庁・厚生労働省の「食べ残し持ち帰り促進ガイドライン」では、食べ残しの持ち帰りは消費者の自己責任を前提としています。また、持ち帰りに適する食品は事業者が判断し、消費者はその指示に従うようにとしています。
そのため、「朝食時に取ったウインナーを昼に食べる」といった行為にはリスクがあります。持ち帰った後は、温度管理や食べるまでの時間などを、自分で適切に管理する必要があります。
ただし、東横INNは公式サイトで、朝食会場で取った料理について「お部屋へのお持ち帰りOK」と案内しています。
無断で持ち帰った場合の罪状は?
ホテル側が認めていない料理を無断で持ち帰ると、刑法235条の窃盗罪に問われる可能性があります。刑法235条では、他人の財物を窃取した場合について「10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金」と定めています。
食べ放題からの持ち帰りについて、無断で持ち帰れば窃盗罪が成立する可能性があるとの見解もあります。したがって、持ち帰り禁止の表示が見当たらなくても、「禁止と書いていないから自由に持ち帰れる」と考えるのは避けましょう。
宿泊料が高いホテルなら持ち帰っても良い?
宿泊料金の高さと、朝食を持ち帰れるかどうかは別問題です。
「1泊3万円払ったのだから、パンを数個持って帰ってもよい」と考える人がいるかもしれませんが、宿泊料金を支払ったことで持ち帰る権利が生じるわけではありません。
一般的な食べ放題は、決められた場所や時間内で料理を食べることを前提としています。一方、東横INNのように客室への持ち帰りを認めるホテルもあります。ホテルごとのルールを確認することが大切です。
まとめ
ホテルの朝食バイキングは、食べ放題だからといって自由に持ち帰れるわけではありません。
ホテルが認めていない料理を無断で持ち出せば、窃盗罪に問われる可能性があります。また、消費者庁・厚生労働省は、食べ残しを持ち帰る際には食中毒リスクを理解し、事業者の指示に従うことを求めています。
宿泊料金の高さは、持ち帰りを正当化する理由にはなりません。料理を持ち帰りたいときは自己判断せず、ホテルの掲示を確認するか、スタッフに尋ねるようにしましょう。
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級
