車で出勤中、警察から「ナンバー灯が切れています」と止められました。出発前には気づかなかった故障でも、知らなかったことを理由に反則金を免れることはできないのでしょうか?
しかし、「故障しているとは知らなかった」という理由だけで、整備不良の扱いから自動的に免除されるわけではありません。道路交通法では過失による整備不良についても罰則が設けられています。
一方、出発直前には正常だったなど具体的な事情があれば、その状況を警察へ正確に説明することが大切です。
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ナンバー灯は夜間に番号を確認できる状態にする必要がある
国土交通省の「道路運送車両の保安基準」第36条では、自動車の後面に番号灯を備えることを定めています。
番号灯は、夜間にナンバープレートの番号などを確認できる明るさや色などの基準を満たさなければなりません。つまり、単なる飾りではなく、安全基準上必要な装置です。
道路交通法62条では、保安基準などに適合しないため交通の危険を生じさせたり、他人に迷惑を及ぼすおそれがある「整備不良車両」を運転することを禁止しています。
ナンバー灯など灯火類の不備は「整備不良(尾灯等)」として扱われることがあります。警視庁が公表している2026年現在の反則金一覧では、普通車の「自動車等整備不良(尾灯等)」の反則金は7000円です。違反点数は1点となっています。
そのため、「ライト一つが切れただけだから違反にはならない」と考えるのは避けましょう。
「知らなかった」だけで反則金が自動的になくなるわけではない
ナンバー灯は車の後ろ側にあり、運転席から確認できません。そのため、「本当に気づかなかった」という状況は十分あり得ます。ただし、道路交通法の罰則では、整備不良車両を運転した場合について、過失による違反も対象とされています。
つまり、「わざと壊れたまま走ったわけではない」というだけで、必ず責任がなくなる仕組みではありません。自動車を安全な状態に保つことは、運転者や使用者に求められています。
道路運送車両法47条の2では、自動車の使用者に対し、走行距離や運行時の状態などから判断した適切な時期に、灯火装置の点灯などを日常点検するよう求めています。
国土交通省は、日常点検について、運転席やエンジンルーム、自動車の周囲などから車の状態を確認する、ユーザー自身で行える点検と説明しています。マイカー(自家用乗用車)では、毎回の運転前ではなく、走行距離や運行時の状態などから判断した適切な時期に実施することとされています。
一方、具体的な事情は無意味ではありません。たとえば出発直前に家族と点灯確認をして正常だったのに、走行中に突然電球が切れた場合と、何週間も切れたまま走行していた場合では状況が異なります。
違反に当たるかは、車両の状態に加え、故障を認識できたかなど具体的な事情によって判断されます。
「知らなかったので絶対に払わない」と主張するのではなく、いつ点検したのか、直前には正常だったのかなど、事実を警察官へ説明しましょう。
指摘された後はそのまま走り続けず早めに修理する
警察からナンバー灯切れを指摘されたら、反則金のことだけでなく車を正常な状態へ戻すことが重要です。
交換できる電球タイプであれば、カー用品店や整備工場などで比較的短時間で交換できることがあります。LEDタイプなど車種によって交換方法は異なるため、取扱説明書や整備工場で確認しましょう。
また、今回をきっかけにほかの灯火類も点検することをおすすめします。ヘッドライトやウインカーは自分でも比較的確認しやすいですが、ブレーキランプやナンバー灯は一人では見落としやすいものです。
壁への反射を利用したり、家族に見てもらったりして定期的に確認するとよいでしょう。車検に通っていても、その翌日に電球が切れることはあります。
「次の車検まで大丈夫」と考えず、日常的に車の状態を確認することが重要です。
もし交通反則告知を受け、出発直前まで正常だったことを示すなど処理内容に疑問がある場合は、現場で経緯を説明したうえで、担当した警察署に手続きについて確認しましょう。
まとめ
ナンバー灯が切れていたことに出発前から気づいていなかったとしても、「知らなかった」という理由だけで反則金が自動的に免除されるわけではありません。
番号灯は保安基準で必要とされる装置で、灯火類の不備は「整備不良(尾灯等)」として扱われる場合があります。普通車の場合、現在の反則金は7000円、違反点数は1点です。
道路交通法では過失による整備不良についても罰則があるため、「故意ではないから違反にならない」とは考えないほうがよいでしょう。
ただし、出発直前まで正常だったのに走行中突然切れたなど、具体的な事情があれば警察へ正確に説明してください。
そして指摘された後は早めに修理しましょう。ナンバー灯やブレーキランプは運転席から見えにくいため、家族に確認してもらうなど定期的な点検を習慣にすると、突然の整備不良を減らせます。
出典
e-Gov 法令検索 道路運送車両の保安基準
e-Gov 法令検索 道路交通法
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
警視庁 交通違反の点数一覧表
e-Gov 法令検索 道路運送車両法
国土交通省 自動車 点検整備の種類
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
