昇給で“年収600万円”になった夫が「憧れのアルファードを買いたい」とのこと…まだ「貯金200万円」で“身の丈に合わない”と感じますが、本人は「平均より高年収だから大丈夫」と言います…本当に問題ない?
本記事では、年収600万円の世帯がアルファードを購入しても問題ないか解説します。
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
新車のアルファードはいくらする?
トヨタによると、アルファードのメーカー希望小売価格は559万9000円からです。グレードによって価格は異なり、PHEV最上位モデルでは1000万円を超えます。さらに、実際の購入時には必要に応じてオプション代、保険料や税金、登録料などの諸費用が必要です。
年収600万円はどれくらいの水準?
国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は約478万円です。男性に限ると約587万円、女性は約333万円となっています。したがって、年収600万円の夫は、男性の平均を13万円程度上回っています。
ただし、平均年収を超えたからといって、高額な車を無理なく購入できるとは限りません。住宅ローンや教育費、家族構成、毎月の生活費、現在の貯蓄額などによって、車に使える金額は大きく変わります。
年収600万円ならいくらの車までなら買える?
車の購入予算については、「年収の半分程度」が1つの目安として紹介されることがあります。年収600万円なら300万円程度です。ただし、これは公的機関が定めた基準ではなく、あくまで家計に過度な負担をかけないための目安の1つです。
今回、559万9000円のアルファードを購入するとすれば、車両価格だけで年収の約93%に相当します。貯金が200万円の状態で、例えば頭金として100万円を使えば、残る貯金は100万円です。残りをローンで購入すれば、今度は毎月の返済が家計を圧迫する可能性があります。
「年収600万円だから買えるか」ではなく、購入後も生活防衛資金を確保しながら、住宅費や教育費、老後資金などの積み立てを続けられるかで判断する必要があるでしょう。
アルファードは買った後にもお金がかかる
車の負担は、購入価格だけではありません。自動車税や自動車保険、車検、ガソリン代などが継続的に発生します。アルファードは高級車に該当するため、タイヤ代やメンテナンス代などが高くなることもあります。
ローンで購入する場合、「毎月のローンなら払える」と考えるだけでは不十分です。駐車場代やガソリン代、税金、保険、メンテナンスなども含めた年間の維持費を家計に組み込んで考える必要があるでしょう。
新車にこだわらなければアルファードに乗れるかも?
「どうしてもアルファードに乗りたいけど、新車を買うお金がない」という場合、夢をすぐにあきらめる必要はありません。例えば、新車ではなく、年式の古い中古車まで対象を広げる方法があります。アルファードは長く販売されているため、年式や走行距離、グレードによってさまざまな価格帯の中古車があります。
ほかにも、購入資金を積み立てて準備したり、残クレを利用したりすることを検討しても良いかもしれません。さまざまな対策を実施することで、家計への負担を抑えながら憧れの車を目指しやすくなるでしょう。
まとめ
年収600万円は、国税庁の調査による男性平均587万円を上回っており、平均よりも高めの年収水準です。一方、アルファードは新車価格は559万9000円からで、年収600万円に対して決して小さな買い物ではありません。
貯金が200万円しかないのであれば、「平均以上の年収だから大丈夫」というだけで購入を決めるのは慎重になったほうがよいでしょう。新車にこだわらず中古車を検討したり、購入時期を遅らせて資金を貯めたりする方法もあります。
憧れの車とはいえ、勢いだけで購入するのはやめましょう。住宅費や教育費、貯蓄などを含めた家計全体から、「購入後も無理なく維持できるか」を考えることが大切です。
出典
トヨタ自動車株式会社 トヨタ アルファード 価格・グレード
国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
