ラーメン屋に“小銭入れだけ”で行ったら、会計時「キャッシュレスのみ」と言われた! 現金で「ぴったり1200円ある」のに、現金の支払いはダメなんですか?“支払い方法の限定”は可能なのか
本記事では、小銭入れのみを持ってラーメン屋に行ったら「会計時にキャッシュレスのみと言われた」ケースを取り上げ、現金の支払いではダメなのかなどを解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ラーメン屋に行ったら会計時「支払いはキャッシュレスのみ」と言われた
「キャッシュレス支払いは個人情報が漏れそうで使っていない」という人もいるでしょう。そんな人が、ふと立ち寄ったラーメン屋で、会計時「支払いはキャッシュレスのみ」と言われたケースを取り上げます。
おいしいラーメンを食べ、いざ支払おうと思ったら「キャッシュレスのみ」と言われ「いや、現金しかないんだけど……」と困ってしまうでしょう。筆者の生活園内にもキャッシュレス支払いのみのラーメン屋があり、最近では十分にあり得る場面でしょう。
ぴったり1杯分の現金があるけどダメ?
「支払いはキャッシュレスのみ」と言われましたが、1杯1200円のラーメンを食べて、ぴったりの現金がある場合でもダメなのでしょうか。紙幣や硬貨には強制通用力がありますが、契約自由の原則があるため、当事者間の同意によって支払い方法を決めることができます。
ただし、店舗側は、お店の分かりやすい場所に「現金不可」「キャッシュレス決済のみ」と表示しなければなりません。入店時・注文時に「キャッシュレスでしか支払えない」と説明し、入店客の了承を得る必要もあるでしょう。
そのうえでならば、「ぴったりあるから現金で支払います」と一方的に主張するのは難しいと考えられます。しかし、分かりやすい表示・説明がないのに、会計時になって「現金は使えません」と言われたケースは話が変わるでしょう。
その場合、最終的には店舗と客の判断によります。トラブルにならないよう、客側は支払い方法を確認し、店舗側は十分な説明をする必要があります。当然「食べたけど支払い方法に納得が行かないから払わない」と主張するのはNGなため、なんらかの方法で支払ってください。
キャッシュレスのみの飲食店が増えている理由
ラーメン屋をはじめとして、昨今「完全キャッシュレス」の飲食店が増えてきているのはなぜなのでしょうか。飲食店は利益を増やすため、少人数で回すことが多く、レジ締めや両替に行く時間を削減できるキャッシュレスが増えている傾向にあります。
また、食券機の場合、新紙幣に対応する費用もかかるため、「キャッシュレスのほうが楽」と考える店舗もあるでしょう。衛生面でも、食材を触るスタッフが汚れた紙幣や硬貨を扱わなくて済むなどのメリットもあります。
完全キャッシュレスであれば、お釣りを間違える、レジのお金を盗まれるなどの心配もなくなります。諸外国に比べて遅れていると言われるものの、日本の2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%と上昇しています。政府は2030年までに65%にするとの中間目標をかかげており、今後もキャッシュレス化は進んでいくでしょう。
キャッシュレス化が進むなかでできる対策
日本のキャッシュレス化が進むなか、できる対策としては両方の支払い方法を準備しておくことでしょう。面倒かもしれませんが、複数のキャッシュレス決済方法を選べるようにしておくのをおすすめします。
クレジットカードやバーコード決済、交通系電子マネーなど複数のキャッシュレス決済を用意しておけば、困ることは少ないでしょう。一方、「現金支払いのみ」の店舗も存在します。最低限の現金も持ち歩くようにすれば、どのような決済方法にも対応でき、スムーズに会計を済ませられます。
まとめ
昨今は「キャッシュレス支払いのみ」の店舗もあるため、現金派の人はお店に入る際、よく確認する必要があります。現金支払いに対応していない店舗の場合、会計時にもめる可能性があります。
「現金しか持ち歩かない」「全部キャッシュレス」とさまざまな人がいるでしょう。トラブルに巻き込まれたくない人は、両方対応できるようにしておくのが無難です。
出典
経済産業省 2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
