セルフレジで「198円の総菜」を“スキャン忘れ”…2日後お店に申し出たら「万引きは顔写真共有されますからね」と言われショック! 故意じゃないのに“万引き犯扱い”されるんですか? 会計時の注意点
そして「お金を払わなければ」とお店へ申し出たところ、「万引きだったら顔写真を共有されます」と言われたら、わざとではないのに犯罪者扱いされたようでショックを受けるでしょう。
本記事では、セルフレジで商品をスキャンし忘れた場合に万引きになるのか解説します。
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
「万引きだったら顔写真共有」とはどういうこと?
スーパーなどには防犯カメラが設置されていることがあり、撮影した映像を盗難防止などの目的で利用することがあります。そのため、店員の「顔写真を共有」という発言は、万引きをしたと判断された人物について、防犯目的で画像などの情報を店内や一定の範囲で共有することを指していると考えられます。
ただし、どのような範囲で共有するかは店舗によって異なるため、「万引きした人の顔写真はどこの店にも共有される」と一概には言えるわけではありません。
セルフレジではスキャン漏れと故意の不正を区別しにくい場合も
セルフレジでは、利用者自身が商品を1つずつスキャンするため、意図的な不正だけでなく、うっかりスキャンし忘れることも考えられます。店側から見れば、商品がスキャンされないまま持ち出された場合、それが故意なのか単なるミスなのか、その場では簡単に区別できないこともあるでしょう。
そのため、万引き対策として防犯カメラなどを活用し、不審な行動に注意している店舗もあると考えられます。
スキャンし忘れたら「万引き」になる?
一般的に万引きは、刑法上の窃盗罪に該当し得る行為です。しかし、窃盗罪が成立するかを考えるうえでは、故意かどうかが重要になります。
基本的に、他人の商品を盗むという認識・認容、つまり故意があって初めて窃盗罪が成立すると考えられます。盗むつもりがなく、本当にうっかり会計を忘れただけだと認められれば、原則として窃盗罪は成立しないということです。
したがって、「198円の商品をスキャンし忘れて店を出た」という事実だけで、ただちに窃盗罪が成立するとは限りません。一方で、「スキャンしていない」と気づいた後も、そのままにしてよいという意味でもありません。
帰宅後にスキャン忘れに気づいたらどうする?
帰宅後にスキャン忘れに気づいた場合、まずレシートを確認し、本当に商品が会計に含まれていないか確かめましょう。
スキャン漏れが確認できた場合は、購入した店舗へ電話して「セルフレジで購入した商品を確認したところ、1点スキャンできていなかったようです。支払いたいのですが、どうすればよいでしょうか」と正直に伝えるのが現実的です。
「198円くらいなら店も気にしないだろう」と自己判断して、そのままにするのは避けるべきでしょう。
セルフレジのスキャン漏れを防ぐには?
とは言え、まずはセルフレジでスキャン漏れを防ぐことが重要です。
セルフレジを利用するときは、「カゴから商品を取る→スキャンする→会計済みの商品を反対側や袋へ移す」という流れを崩さないようにすると、スキャン漏れを防ぎやすくなります。
特に注意したいのが、カート等を使用してカゴの下に置いた大きな商品や、複数個まとめて購入した商品です。また、バーコードを読み取ったつもりでも正常に反応していないこともあります。
会計を確定する前に、画面上の商品数とカゴの中身をざっと照合するのもよいでしょう。購入後もレシートを受け取り、違和感があれば早めに確認する習慣をつけておくと安心です。
まとめ
セルフレジで198円の総菜をスキャンし忘れて店外へ出たとしても、本当にうっかりしたミスであり、盗む意思がなかったのであれば、その事実だけでただちに窃盗罪が成立するわけではありません。一方、スキャン漏れに気づいた後は、「少額だからいいだろう」と放置せず、レシートを確認して店舗へ連絡し、支払い方法を確認するのが適切でしょう。
また、「顔写真を共有」という発言についても、どこまで共有されるのかは店舗の運用によって異なります。今回のように自ら未払いに気づいて申し出たのであれば、必要以上に万引き犯として広く認識されたと決めつけず、まず店舗側に事情を説明し、必要な支払いを済ませることが大切です。
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
