毎週「100ポイントもらえる日だから」と、車で“往復10kmのスーパー”へ行く母…ガソリン代で「100円と少し」かかるなら損ですよね? 近所より“少し安い程度”なら、行くだけムダではないでしょうか?
しかし、そのために車で往復10キロメートル移動するとなると、ガソリン代もかかるため、ポイントだけでは損得は判断できません。
本記事では、100円相当のポイントをもらうために、毎週車で往復10キロメートル先のスーパーへ行くケースを想定し、1回あたりと年間のガソリン代を試算して、本当にお得なのかを考えてみましょう。
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100ポイントのために往復10キロメートル走るとガソリン代はいくら?
まずは、スーパーへ1回買い物に行くために必要なガソリン代を計算してみます。国土交通省では、新車として販売されている自動車について、メーカーや車種ごとのWLTCモード燃費などを公表しています。
ただ、実際の燃費は車種や走行環境などによって異なるため、今回は分かりやすくするために、燃費15キロメートル/リットル、ガソリン価格170円/リットルと仮定します。
往復10キロメートルを走るために必要なガソリン量は、次のとおりです。
10キロメートル÷15キロメートル/リットル=約0.67リットル
ガソリン価格を1リットルあたり170円とすると、1回の買い物でかかるガソリン代は次のようになります。
約0.67リットル×170円=約113円
つまり、100円相当のポイントを獲得するためだけに往復10キロメートル走るのであれば、ポイントよりもガソリン代のほうが約13円高くなります。
もちろん、燃費のよい車ならガソリン代は安くなります。燃費が20キロメートル/リットルであれば、往復10キロメートルで約0.5リットルのガソリンを使うため、ガソリン代は約85円です。
そのため、「100ポイントもらえるから100円得をする」と考えるのではなく、そこへ行くために必要な費用も含めて判断しなくてはなりません。
毎週通った場合は年間で約700円のマイナスになる計算
1回あたりではわずかな差でも、毎週繰り返せば年間ではまとまった金額になります。1年間を52週として、毎週100ポイントを獲得すると、年間では次のポイントがたまります。
100ポイント×52回=5200ポイント
1ポイント=1円相当として利用できる場合、年間5200円相当です。
一方、燃費15キロメートル/リットル、ガソリン価格170円/リットルの条件で年間52回、往復10キロメートルを走った場合のガソリン代は次のように計算できます。
10キロメートル÷15キロメートル/リットル×170円×52回=約5893円
年間のポイント5200円相当に対して、ガソリン代は約5893円なので、差額は約693円です。つまり、今回の条件ではガソリン代のほうが高くなる計算です。
ポイントだけでは決まらない「遠くのスーパー」の損得
ただ、ガソリン代がポイントを上回ったからと言って、遠くのスーパーへ行くことが損になるとは限りません。買い物全体でどれだけ支出を抑えられるかを考える必要があります。
例えば、遠くのスーパーの方が近所のスーパーより肉や野菜、日用品などが安く、1回の買い物で500円節約できるとしましょう。さらに100円相当のポイントがもらえるなら、合計600円相当のメリットがあります。
ガソリン代が約113円かかったとしても、単純計算では差し引き約487円分のメリットが残ります。反対に、商品の価格が近所のスーパーとほとんど変わらないのであれば、100ポイントのためだけに車で往復するメリットは小さくなります。
また、車を走らせればガソリンだけでなく、走行距離に応じてタイヤやエンジンオイルなどの消耗も進みます。そのため、「車で行くコスト=ガソリン代だけ」と考えないことも大切です。
遠くまで買い物に行くなら「ポイント+価格差」で考えよう
遠くのスーパーまで毎週車で買い物に行く場合、今回の条件では、燃費15キロメートル/リットル、ガソリン価格170円/リットルの車で往復10キロメートル走ると、1回あたりのガソリン代は約113円になる計算です。
毎週100円相当のポイントをもらっても、年間ではポイントが5200円相当なのに対し、ガソリン代は約5893円となり約693円上回ることになってしまいます。
ポイントは目に見えるため「得した」と感じやすいものですが、そのポイントを得るためにかかる費用も忘れてはなりません。商品の価格差やガソリン代、買い物の頻度などを含めたトータルの支出で比較することが、本当の意味で節約につながっているかを判断するポイントです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
