残クレ満了で「同じアルファードに乗り換え」のつもりが、新車価格「600万円」から“50万円”高騰!「据置額で引き取っても追金が必要」と言われましたが、またお金がかかるんですか!?「引き取り」に潜む誤解

配信日:
この記事は約 4 分で読めます。
残クレ満了で「同じアルファードに乗り換え」のつもりが、新車価格「600万円」から“50万円”高騰!「据置額で引き取っても追金が必要」と言われましたが、またお金がかかるんですか!?「引き取り」に潜む誤解
5年前に新車価格600万円で購入したアルファードが、残価設定型ローン(残クレ)の満了が近づき、「次も同じように新しいアルファードに乗り換えよう」と考える人も多いのではないでしょうか。
 
「残価(据置額)で車を引き取ってもらえれば、また同じように乗り換えられる」と考えていたところ、「月の支払いを以前と同じ額にするには数十万円、あるいは100万円以上の頭金(追金)が必要」となれば、家計計画は一気に狂ってしまいます。
 
本記事では、新車価格の高騰が残クレの乗り換えに与える金銭的ダメージを具体的に計算し、残クレ満了時に家計からの持ち出しを抑えるための選択肢を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

残クレ満了時の「引き取り」に潜む誤解

まず、残クレで車をディーラーに返却(引き取り)する際の、基本的な仕組みを確認しましょう。
 
5年前に600万円のアルファードを残クレで購入し、5年後の残価(据置額)を300万円に設定していたとします。5年後に規定通り車をディーラーに返却した場合、その車の価値(300万円)とローンの残債(300万円)が相殺されて「残高ゼロ」になる仕組みです。
 
手元に現金が戻ってくるわけではないので、次の新しい車を買うためには、また頭金を用意するか、全額ローンを組む必要があります。購入当時に入れた頭金はすでに支払いに充てられており、次の乗り換えの資金として残っているわけではありません。
 

新車価格50万円高騰による「追金・月額アップ」のシミュレーション

ここに「新車価格の値上げ」が加わると、家計への負担はさらに大きくなります。残クレでは、最後に据え置く残価にも金利がかかるため、新車価格だけでなく残価の設定額が上がると、月々の支払額や利息総額にも影響します。
 
5年前と現在で、どちらも「頭金なし(0円)」、金利年3.0%で残クレを組んだ場合の負担額を比較してみましょう。
 

5年前のアルファード(600万円・金利3.0%・頭金0円)の負担額


・新車価格:600万円
・5年後の残価(50%):300万円(この300万円にも5年間の金利負担が生じる)
・金利3.0%
・頭金0円

この条件で計算すると、月々の支払いは約6万2000円です。5年間の月々の支払いに最終回の残価300万円を加えた支払総額は約672万円、利息総額は約72万円となります。
 

現在のアルファード(650万円・金利3.0%)に乗り換える場合の負担額

その後、新車価格と残価が上がり、「頭金0円(追金なし)」で、そのまま乗り換えた場合を想定します。


・新車価格:650万円(50万円の値上がり)
・5年後の残価(50%):325万円(残価が25万円増え、この増えた残価にも金利負担が生じる)
・金利3.0%
・頭金0円

この条件で計算すると、月々の支払いは約6万8000円になります。5年間の月々の支払いに最終回の残価325万円を加えた支払総額は約733万円、利息総額は約83万円です。
 
5年前と比べると、月々の支払いは約6000円、5年間の支払総額は約61万円アップします。新車価格が50万円上がると、残価も25万円上がるため、月々の支払額や利息総額にも影響が出ることが分かります。
 
もし月々の支払いを5年前と同じ約6万2000円に抑えたい場合、現在の650万円のアルファードのケースでは、約30万円の頭金を入れることで同程度の月額にできます。
 

値上げ時代に残クレ満了を迎えた際の選択肢

残クレ満了時に新しいアルファードへの乗り換えを考える場合、現在乗っている車をどのように手放すかも重要になります。
 
アルファードはリセールバリュー(再販価値)が非常に高い車です。ディーラーに「残価の300万円」でそのまま返却するのではなく、複数の中古車買取専門店に査定を依頼するという選択肢もあります。
 
仮に市場価格で350万円の査定がつけば、ローン残債300万円を完済した上で、手元に50万円の現金が残ります。この50万円を新しい車の頭金に充てることで、乗り換え時の追金を減らせるでしょう。
 

新車高騰した場合の残クレは「相見積もり」で自己防衛を

残クレ満了時の「また同じように乗り換えられますよ」という言葉も、新車価格が値上がりしている現在では、以前と同じ支払額で乗り換えられるとは限りません。
 
今回の計算では、5年前に600万円だったアルファードが650万円になり、残価も300万円から325万円に上がると、月々の支払いは約6万2000円から約6万8000円へと上昇することが分かりました。支払う月額を以前と同じに保つには、約30万円の頭金が必要になる計算です。
 
残価での引き取りは残債が相殺されるだけであり、次の車の購入資金を生み出すわけではありません。新車乗り換えにあたって不足する資金を補うための方法として、アルファードの高い資産価値を活かし、ディーラーへ返却する前に買取専門店で相見積もりを取ることを検討してもよいでしょう。
 
車の市場価値を把握し、少しでも高く売却して手元に現金を残せば、次のアルファードへの乗り換え時に必要な頭金を確保しやすくなります。新車価格が上昇している今だからこそ、残クレの満了時には月々の支払額だけでなく、現在の車をいくらで手放せるかまで含めて考えてみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】ソニー生命保険株式会社

  • line
  • hatebu

LINE